配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1999年度: 6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
|
研究概要 |
1.女性顎関節内障患者55名(15歳〜68歳,中央値29歳)から直接採取された滑液62検体を対象とし、モノクロナール抗体1-20-5D4を用いた電気化学発光免疫測定法によりKSの測定を行った。62検体の全てからケラタン硫酸(KS)は同定され、KS濃度は円板病態の異なる3群間に有意差が判定されたとともに,ヒアルロン酸濃度,コンドロイチン硫酸異性体比および最大開口距離との間には有意の相関が認められた。 2.片側顎関節のみに関節洗浄療法を施行した14名のうち成人女性10名から回収された洗浄流出液を分析対象とし、炎症関連物質としてIL-1β,TNF-α,IL-1βReceptor antagonist(IL-1βra),NaNO_3(Nitrate)、NaNO_2(Nitrite)およびタンパク量を、軟骨代謝物質としてコンドロイチン硫酸異性体(ΔDi-6SおよびΔDi-4S)、ヒアルロン酸(HA)、およびケラタン硫酸(KS)を測定した。炎症関連物質ではIL-βが全例の1から20本目までの全ての検体で同定されたのに比べ、TNF-α,IL-1βra, Nitrate、Nitriteおよびタンパク量は同定される検体が少なく、一定の傾向は認められなかった。一方、軟骨代謝物質ではΔDi-6S、ΔDi-4S、HAおよびKSは2本目までしか同定されない頻度が最も高かった。 3.女性顎関節内障患者81名(15歳〜70歳,中央値28歳)から直接採取された滑液88検体を対象とし、1L-6を測定した。29検体(33.0%)からIL-6は同定されたが、円板病態の異なる3群間で同定率および濃度に差は見られなかった。
|