研究課題/領域番号 |
11557158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
上田 実 名古屋大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00151803)
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研究分担者 |
重冨 俊雄 名古屋大学, 医学部・附属病院, 講師 (80273225)
各務 秀明 名古屋大学, 医学部・附属病院, 講師 (80242866)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1999年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
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キーワード | 唾液腺 / Basic fibroblast growth factor / 組織再生 / 細胞培養 / 増殖因子 / 導管結紮 / 移植 / 培養 / 唾液腺萎縮 / 唾液腺培養 / 塩基性線維芽細胞増殖因子 / ラット / bFGF / 導管結紮モデル / 再生 |
研究概要 |
1.2継代目のラットとヒト顎下腺培養細胞に対するBFGFの濃度の違いによる影響に関して検討した。Bromodeoxyuridine(BrdU)陽性細胞数の割合は50ng/mlまでは徐々に増加し、それから100ng/mlまでは急激に増加した。しかし、100ng/ml以上ではBrdU陽性細胞数の割合はプラトーになった。ラット・ヒトの両方の細胞で、培養4日目の100ng/mlbFGFでの総細胞数は、コントロール群の総細胞数に比べ有意に高かった。一方、bFGFの有無は、培養細胞の形態に対して違いを認めなかった。以上の結果から、唾液腺上皮細胞に対するbFGFの主な影響は、細胞分裂刺激として働くことが示された。 2.ラット顎下腺萎縮モデルにより、bFGFの組織再生能に関して検討を行った。手術用顕微鏡下にて導管を血管・神経から注意深く剥離し、8-0絹糸にて結紮した。結紮2週間後、腺組織は極度の萎縮と重量減少がみられた。その後、結紮を解除し、色々な量のbFGF、isoproterenol、生食を導管から逆行性に注入した。SoproterenolとbFGFは有意に細胞増殖が増加した。抗FGFレセプターtype1抗体に対する免疫組織化学の結果では、障害された腺での免疫活性は増加する事が示され、障害された腺と正常の腺でのbFGFに対する反応の違いも示された。これらの結果から、bFGfは唾液腺組織の組織再生を促進する事がしめされた。
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