研究課題/領域番号 |
11557159
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科系歯学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
飯塚 忠彦 京都大学, 医学研究科, 教授 (80026921)
|
研究分担者 |
楠元 貴司 京都大学, 医学研究科, 助手 (10301251)
横江 義彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (30211650)
若月 芳雄 京都大学, 医学研究科, 講師 (40220826)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | Helicobacter Pylori / 口腔癌 / 口腔扁平苔癬 / 除菌治療 / Helicobacter pylori / oral lichen planus / PCR / CagA / VacA / 唾液 / 経口免疫 / マウス / Peyer's Patch |
研究概要 |
難治性粘膜疾患である口腔扁平苔癬は稀に癌へと移行するが、昨年われわれは口腔扁平苔癬患者の約5割がヘリコバクター・ピロリ(以下H.pylori)感染者であることを報告した.そこで今回われわれは3名のH.pylori陽性な口腔扁平苔癬患者に対し、H.pyloriに対する除菌治療を行い除菌後の口腔粘膜症状の変化について検討した.除菌方法としてはPPI+AMPC+CAMの三剤併用療法を7日間施行した.除菌の判定は除菌前後の尿素呼気試験(CLO test)にて行った.口腔内におけるH.pyloriの存在についてはPCRにて検討した.また口腔粘膜病変の評価方法は除菌から3か月後、6か月後に行った.その結果、3症例とも除菌治療は成功し、CLO testにおいて正常範囲内にまで減少を認めた.また3か月後の粘膜病変の変化については疼痛、発赤、糜爛において2症例に改善傾向が認められた.6か月後においても同様であった.口腔内より検出されたH.pyloriについてPCR法にて菌株の検討を行った結果、除菌治療効果が得られなかった症例についてはCagA+/VacA-の菌株であり、除菌効果が得られた2例においてはCagA+/VacA+であった.以上よりCagA+/VacA+菌株においては口腔扁平苔癬の発症に強く関与していることが示唆され、菌株によっては除菌治療の検討を行う必要性があることが判明した.
|