研究課題/領域番号 |
11557204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
清島 満 岐阜大学, 医学部, 教授 (10171315)
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研究分担者 |
和田 久泰 岐阜大学, 医学部, 助手 (10283300)
斉藤 邦明 (斎藤 邦明) 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (80262765)
湊口 信也 岐阜大学, 医学部, 助教授 (20190697)
斉藤 和典 第一化学薬品(株), 診断薬研究所, リサーチマネージャー
斎藤 和典 第一化学(株), 診断薬研究所, リサーチマネージャー
藤井 秀比古 岐阜大学, 医学部, 助手 (50301213)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2001年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | Lipid-free apolipoprotein / Coronary heart desease / Atherosclerosis / pre β HDL / Coronary heart disease / ELISA / preβ HDL |
研究概要 |
一般に血清中に存在するHDL粒子はheterogenousであり、小粒子のものから大粒子のものまで存在し、その生理的機能は異なっているとされている。すなわち小粒子のものは細胞膜からのコレステロール引き抜き能が最も強いとされている。この小粒子HDLは2次元電気泳動法によりpreβHDLとして認識される。しかしこの方法は時間がかかり、一度に1検体しか処理できない。本研究のlipid-free apo A-Iの採取はカラムによって分取しているが、アポA-Iに対するモノクローナル抗体を用いているので、抗原性はαHDLと同一である。 凍融解の検討では6回の繰り返しによってlipid-free apo A-Iは約2倍に増加した。その他採血後、血清分離してからの保存性に関して種々検討して確立した測定条件は以下の通りである。 1)trasyrol 50U/ml血漿 2)FPLCで分画した各フラクションにもtrasyrolを添加 3)ELISAにてアポA-Iを測定 51minから56minまでがlipid-free apo A-I 上記の条件にて冠動脈硬化疾患と健常者について比較したところ以下のような結果が得られた。 1)lipid-free apo A-Iは女性の冠動脈硬化疾患において有意に増加していた。 2)lipid-free apo A-I/total apo A-I比についてみると、男女ともに疾患群において優位に増加していた。 この結果はlipid-free apo A-Iの抗動脈硬化作用という点からみると、動脈硬化に対する生体の反応性に増加している何らかの機序が働いている可能性がある。さらにlipid-free apo A-Iの分子量は腎糸珠体基底膜から尿細管へ濾出しうる大きさと考えられ、腎不全において血中に蓄積する可能性もあり、この点においてさらに検討する必要がある。
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