研究分担者 |
高比良 秀彰 佐世保工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (80249896)
川崎 仁晴 佐世保工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (10253494)
南部 幸久 佐世保工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (00228115)
三橋 和彦 佐世保工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (60311114)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
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研究概要 |
本研究は,ノート型パソコン数十台を教室や教育用実験室に設置し,パソコン室や視聴覚教室等の特別教室と同等以上の情報及び総合教育を行なえる可搬型情報教育システムの提案と実用化を目的として研究を行った.本研究を通して得られた研究成果を,以下に示す. 1.可搬型多機能教育シネテム(試作)の動作の安定性の確認 無線LANによってネットワーク接続された6台のノート型パソコンとプロジェクターの動作の安定性を確認するために,無線LANを遮るような人の配置,障害物(ロッカー等)によるネットワークの安定性について調査を行った.その結果,同じ部屋(教室)の中であれば,人や障害物の配置で見通し通信ができない状態であっても,ネットワークの不具合は生じないことが確認された.また,システム導入の際に有用なデータとなる無線LANに用いられるアンテナの指向性についても測定を行った. 2.実験授業の実施 (1)5年生の実習の授業に本システムを試行的に導入. システムが小規模のため,少人数で行なわれている実習に本システムを導入し,ホームページ作成実習を本校電気工学科5年生に体験させ,提出レポートから本システムの有用性を分析した. (2)専攻科の学生の「特別研究」の授業に本システムを導入. 少人数授業が行なわれている専攻科の特別研究に本システムを導入し,本システムとマルチメディアプロジェクタを用いたペーパーレスの口頭発表の演習を行なった.発表内容と原稿は,実際の学会で発表に使用するものを用い,より実践的な内容となるよう配慮した.その結果,各学生の発表内容は想像以上に質の高いものとなり,本研究の有用性が確認された. (3)無線LANに接続されたノート型パソコンを用いた簡易ロボット製作・制御実習の導入 教育用ロボット作製支援キットと無線LANに接続されたノート型パソコンを用いて,1年生に簡易ロボット製作・制御実習を導入した。また,各種一般向け(主として小学生向け)イベントを企画し,同実習プログラムの有用性の確認・調査を行った.アンケート等の集計結果より,実習者・受講者に興味を持たせることに成功し,本システム及び実習プログラムの妥当性を確認できた。
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