配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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研究概要 |
本研究では,コンピュータの画面を白板上に投影し,その白板上の電子マーカをマウス同様の入力デバイスとする環境(現在のペンコンピュータを大型化した環境)を用いて対話型電子白板を構成し,従来の板書による教育の対話性と情報処理を利用した教育の可能性を融合した視線集中型の教育ソフトウェアを試作開発することを目的としてきた.そして次の成果を得た. 1.次の教育ソフトウェアを開発した. 数式を入力すると,その関数の図が正確に表示され,接線や極大・極小などについての授業をしやすくする関数教育ソフトウェア. 対話型電子白板上で,メニューから電池,抵抗,スイッチ,電球などを選んで回路を構成し,それに電流を流すことをシミュレーションして,キルヒホッフの法則などを教える理科「電気回路」教育ソフトウェア. 手書きのキーワードを認識させて,インターネット経由でデータベースを検索したり,電子図書館,電子美術館を閲覧できるブラウザ. 日本語文書を板書すると文字認識され,各文字をマーカでタップすると書き方や読み方,類義語の情報などを示したりできる国語教育ソフトウェア. 電子白板上でプログラムを板書し,それをコンピュータに認識させ,そのプログラムの実行および結果表示できるプログラミング教育ソフトウェア. 2.さらに次のソフトウェアのプロトタイプを作成した. 電子白板上での授業をネットワークで接続されたコンピュータに配信するソフトウェアのプロトタイプ.板書は筆点系列として送信し,教師の姿についてはその立ち位置とペンの位置からアバターとして仮想的に作成する.音声の送信は未実装. 壁紙新聞を作成するために,記事素材はペンPCで作成し,それを電子白板上で編集できるコラボレーションシステム. 3.以上を通して,電子白板環境に適した教育ソフトウェアのデザインガイドラインをまとめた.
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