研究課題/領域番号 |
11558050
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀 智晴 京都大学, 工学研究科, 助教授 (20190225)
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研究分担者 |
田中 賢治 京都大学, 防災研究所, 助手 (30283625)
椎葉 充晴 京都大学, 工学研究科, 教授 (90026352)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 防災 / 災害対応 / 地域防災計画 / 避難 / 被害軽減 / 水害 / シミュレーション / オブジェクト指向 / 被害軽減行動 / 防災力 / 水防訓練 / タスク分析 / 人工知能 / ルールベース / 防災社会システム / プロダクションシステム |
研究概要 |
社会システムの防災力を正しく評価するためには、災害の規模に応じてシステムの構成要素がどのような対応行動をし、その結果どの程度被害を軽減できるかを明らかにしなければならない。ところで、災害時の防災団体の行動は地域防災計画によって規定されているものの、様々な条件の下で所定の行動を円滑に行いうるか、その効果はどの程度かといったことを系統的に分析する方法は碓立されていない。 そこで、防災団体が地域防災計画に定められた行動を取る過程を計算機上でシミュレートすることによって、計画で規定される防災社会システムの評価と問題点の抽出を行うことを計画した。すなわち、現在複雑かつ大部なものになりつつある地域防災計画が規定する防災社会システムの構造および性能を、計算機シミュレーションを駆使して評価するソフトウエアシステムを開発することを目的としている。 本研究で得られた主な成果は次の通りである。 1.地域防災計画に記述されている防災団体の行動規定やデータを、防災団体毎に人工知能技術を用いてルールベース化する方法について検討を行い、プロダクション・ルール形式で災害対応行動を記述し、また、外部から与えられる情報に合敦するルールをルールベース内から検索し、実行する機構を開発した。 2.開発したルールベースをもとに、計算機上に複数の防災団体モデルを発生させ、災害条件に応じて各防災機関がとる行動や機関相互の情報伝達過程を計算機上でシミュレートするシステムを開発した。 3.開発したシステムを用いて、いくつかの災害シナリオのもとで、防災団体の災害時情報伝達シミュレーションを行うことによって、地域防災計画によって規定される防災社会システムが災害に対してどの程度の防災力を有するかを定量的に示す指標について考察した。
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