研究課題/領域番号 |
11558066
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境動態解析
|
研究機関 | 高知工業高等専門学校 (2000-2001) 岡崎国立共同研究機構 (1999) |
研究代表者 |
長門 研吉 高知工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (80237536)
|
研究分担者 |
飯沼 恒一 東北大学, 工学部, 助教授 (40005484)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
|
キーワード | イオン移動度分析法 / 大気圧イオン化質量分析法 / 大気イオン / イオン-分子反応 / 大気イオン質量分析法 |
研究概要 |
イオン移動度分析法(Ion Mobility Spectrometry, IMS)を一般の大気微量成分のフィールド観測に応用するためには、大気を電離して生成するイオンの移動度スペクトルに現れるピークのイオン組成を同定することと、大気圧中におけるイオン反応が移動度スペクトルにどのように反映するかを理解することが必要である。 本研究ではイオン移動度スペクトルの化学的な解析が可能なドリフトチューブ型イオン移動度/質量分析装置(DT-IMS/MS)を新たに開発した。DT-IMS/MSはドリフトチューブ型イオン移動度計と四重極型マスフィルターを組み合わせた装置でイオンの移動度スペクトル、質量スペクトル、および選択イオン移動度スペクトルの3種類のデータが測定可能である。 実験室空気を電離して生成した正・負イオンに対して移動度スペクトル、質量スペクトルおよび選択イオン移動度スペクトルの測定に成功し、DT-IMS/MSは移動度ピークのイオン組成の同定や移動度スペクトルの解析に必要な基本性能を有することを確認した。またSO_2/NO_2/H_2O/Air混合ガス中のイオン反応解析に応用した結果、イオン-分子反応に対して水蒸気量が大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。本研究の結果、あらかじめDT-IMS/MSを用いて移動度ピークの同定作業を行うことにより、濃度がppbおよびサブppbオーダーの微量成分の測定がイオン移動度法で十分可能であることを示すことができた。 今後、移動度スペクトルでのピーク分離度の向上、多成分イオンを含む移動度スペクトルのシミュレーションプログラムの開発を進め、フィールド観測可能なイオン移動度計の開発を行っていく。
|