研究課題/領域番号 |
11558068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
菊池 英明 東北大学, 加齢医学研究所, 助教授 (60006111)
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研究分担者 |
馬場 恒夫 ダイセル化学工業(株), 生理活性研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2001年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2000年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1999年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | ダイオキシン / T細胞 / 免疫毒性 / アポトーシス / カスパーゼ3 |
研究概要 |
白血病T細胞を用いた免疫毒性検出系の大量サンプル処理システムに適したアポトーシス検出法を見い出すため、アポトーシス検出感度の高く、低バックグラウンドの検出系を検討した。特に、検出感度の高い方法として、カスパーゼ3活性測定法を検討した。白血病T細胞のアポトーシスの初期過程で、カスパーゼ3が活性化されることを確かめた。そこで、カスパーゼ3の基質に蛍光物質を結合した化合物を用いると、反応によって放出された蛍光物質は、励起光により蛍光を出すようになり、より感度の高い検出方法となり、10^5個の細胞で十分測定できることがわかった。迅速にかつ効率よく評価することが可能な96穴マイクロタイタープレートを用いた蛍光測定法半自動システムを購入し、大量のサンプルを高速大量に処理することが可能であることを検証した。 免疫T細胞特異的に発現している、プロテイン・キナーゼC-theta(PKC-θ)の関与を調べるため、PKC-theta特異的阻害剤で処理すると、ダイオキシンによるアポトーシスをほぼ完全に阻止した。また、PKC-θを活性化する1,2-diacylglycerol (DAG)を生成する酵素Phospholipase C-γの特異的阻害剤U73122でアポトーシスは顕著に抑えられることが明らかとなった。これらの機構を明確にすることによって、より簡便な新しい評価システムを開発することができると考えている。
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