研究課題/領域番号 |
11558101
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
杉山 俊博 秋田大学, 医学部, 教授 (00127242)
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研究分担者 |
澤井 博 秋田住友ベーク(株), 研究員
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 助教授 (60197796)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2000年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1999年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | 幹細胞 / 細胞移植 / コラーゲンゲル / コラーゲンスポンジ / 無アルブミンラット / 細胞分化 / 臓器再生 / 発生・分化 / 肝再生 / 細胞移植治療 / 星細胞 / 不死化肝細胞 / 肝細胞 / 胆管上皮細胞 / 組織再生工学 / 人工肝臓構築 / 肝臓幹様細胞 / 肝特異的転写因子 / HNF-1 |
研究概要 |
[目的]本研究では、先にLECラットの卵形細胞分離で確立した方法を応用して、健康なヒトの肝臓から肝臓幹細胞を分離する方法を確立する。次いで、秋田住友ベーク(株)が開発したコラーゲンゲルの1-3次元細胞培養系において、樹立したヒト肝臓幹細胞が、肝・胆・膵の幹細胞として分化能を持っているかどうかを明らかにする。さらに、この肝臓幹細胞をex vivoに生体局所に細胞移植し、肝臓・胆嚢・膵臓・を新生させる、いわゆるトポオルガン(局所人工臓器)への臨床応用を目指す。 [成果](1)健常ラット肝臓の非実質細胞画分から肝臓幹様細胞と考えられる未分化な肝上皮細胞株を樹立できた。(2)この細胞は、核・細胞質比が高い小型の細胞(径20μm)であった。また、アルブミンやサイトケラチン18・19など成熟細胞のマーカー蛋白は発現しておらず、α-フェトプロエィンを発現していたことから、未分化な性質を持った細胞であることがわかった。(3)幹様細胞に分化能があるかどうかを調べるために、コラーゲンゲル内での3次元培養、あるいは肝星細胞との共培養を行ったところ、アルブミンの発現が認められるようになり、幹様細胞が成熟した細胞に分化できることがわかった。すなわち、本研究で樹立した幹様細胞は未分化で分化能を持っている細胞であることが明らかとなった。(4)幹様細胞を組織工学的にどのように加工すれば、in vivoで肝細胞として機能できるどうかを検討した。幹様細胞をコラーゲンゲルあるいはコラーゲンスポンジを用いて無アルブミンラットに移植したところ、移植後に血清アルブミン量の増加を示した無アルブミンラットは、コラーゲンゲルを移植担体に用いた群では67%に、コラーゲンスポンジを用いた群では57%に認められた。以上のことから、移植した未分化幹様細胞が生体内で分化し、肝細胞として機能することが明らかにされた。本研究により、肝臓幹様細胞を利用した細胞移植治療の臨床応用への可能性が示唆された。
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