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初期アリストテレスの思想研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610008
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 哲学
研究機関広島大学

研究代表者

赤井 清晃  広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00294497)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードアリストテレス / ディアレクティケー / ペイラ / エレンコス / 神 / 知性 / プシューケー / 実体 / シュロギスモス / エパゴーゲー / アパゴーゲー
研究概要

初年度(1999年度)は,全体として計画された『エウデモス(魂について)』『プロトレプティコス(哲学への勧め)』『哲学について』等のアリストテレス初期の対話篇と見られるものうち,『エウデモス』および『哲学について』を中心として,一方で,初期アリストテレスにおける「神」概念の解明を行ない,他方では,論証・論理に関する中期・後期著作の思想との比較のための基礎作業を行ない,演繹推理(シュロギスモス)とも帰納推理(エパゴーゲー)とも区別されるアパゴーゲーの重要性とそのアリストテレスにおける限界を明らかにした.次年度(2000年度)は,引き続き,『哲学について』および『祈りについて』の断片資料にもとづいて,「神」概念を手がかりに,初期アリストテレスの対話篇再構成の問題点として,後代の著作者の先入観を取り除くことの困難さを,特に,キケロの場合について明らかにした.また,同時に,ディアレクティケー(問答法)とアリストテレス自身の哲学史的記述との関係を指摘し,最初期の哲学者についてのアリストテレスの記述は,必ずしも,通説通りではないことを明らかにした.最終年度(2001年度)は,『コルプス(講義録・著作集)』に属する『トピカ』等におけるディアレクティケー(問答法)が,プラトンとは異なって,アリストテレス独自のものとなるのは,アリストテレスがイデア論に対してどのような態度をとるかという点にかかっているという問題設定自体は,イェーガーの説が妥当するけれども,実は,イェガーの解釈に反して,初期アリストテレスにおいてすでに,ペイラ(吟味)とエレンコス(論駁)という機能に関しては,『コルプス(講義録・著作集)』と同様のディアレクティケー(問答法)を見て取ることができた.これにより,初期アリストテレスの思想において,ディアレクティケーの意味と方法を解明することが重要であることが明らかにされた.

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (21件)

  • [文献書誌] 赤井清晃: "Aristoteles De Philosophia Fr.13a Rossの問題--アリストテレス『哲学について』再考"広島大学文学部紀要普通号. 59. 1-9 (1999)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 赤井清晃: "アリストテレス『分析論前書』B25におけるアパゴーゲーについて"SYMPOSION. 44-2. 13-23 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 赤井清晃: "ペイラ(吟味)とエレンコス(論駁)--アリストテレスにおけるディアレクティケーの問題"ヘーゲル学報. 4. 85-110 (1999)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 赤井清晃: "アリストテレス『哲学について』(Fr.16 Ross)における「神」概念"西洋古典学研究. 48. 54-63 (2000)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 赤井清晃: "『祈りについて』における神と知性--初期アリストテレス対話篇再構成の問題"広島大学文学部紀要普通号. 60. 43-53 (2000)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 赤井清晃: "初期アリストテレスにおける問答法とその周辺"SYMPOSION. 47-2(未定). (2002)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 渡邊二郎(分担執筆:赤井清晃): "西洋哲学史の再構築へ向けて(第三章 問答と探究としての哲学史)"昭和堂. 605 (2000)

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      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKAI, kiyoaki: "Problema in fragmentiis De Philosophia Aristotelis - Retractatio de fragmento n.13a Ross"The Hiroshima University Studies, Faculty of Letters. Vol.59. 1-9 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKAI, kiyoaki: "L'abduction d'apres les Premiers Analytiques(B25) d'Aristote"SYMPOSION : Department of Philosophy, Faculty of Letters, Hiroshima University, New Series. No.44-2. 13-23 (1999)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKAI, kiyoaki: "Periculum (Peira) et Elenchus - Circa Dialecticam apud Aristotelem"HEGEL-STUDIEN, Band I, Heft. 4. 85-110 (1999)

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    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKAI, kiyoaki: "The Concept of Deity in Aristotle's De Philosophia, Fr. 16 Ross"Journal of Classical Studies. Vol.48. 54-63 (2000)

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    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKAI, kiyoaki: "Deitas et ratio in libero De Prece - ad restitutionem dialogorum Aristotelis Iunioris"The Hiroshima University Studies, Faculty of Letters. Vol.60. 43-53 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKAI, kiyoaki: "La dialettica e problemi marginali nel primo Aristotele"SYMPOSION : Department of Philosophy, Faculty of Letters, Hiroshima University, New Series. No.47-2. (2002)

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      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] AKAI, kiyoaki: "Aristotle on the History of Philosophy : Dialectic and investigations from dialectical point of view"Watanabe, Jiro(Chief Ed.), Toward a Reconstruction of the History of Western Philosophy. 605/54-65 (2000)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 赤井清晃: "初期アリストテレスにおける問答法とその周辺"SYMPOSION. 44・2(未定). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 赤井清晃: "『祈りについて』における神と知性-初期アリストテレス対話篇再構成の問題"広島大学文学部紀要普通号. 60. 43-52 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 渡邊二郎(分担執筆:赤井清晃): "西洋哲学史の再構築へ向けて(第三章 問答と探究としての哲学史)"昭和堂. 605 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 赤井清晃: "初期アリストテレスにおける「プシューケー」論"広島大学文学部紀要特輯号. 58-1. 1-82 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 赤井清晃: "Aristoteles De Philosophia Fr. 13 a Ross の問題--アリストテレス『哲学について』再考"広島大学文学部紀要普通号. 59. 1-9 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 赤井清晃: "アリストテレス『分析論前書』B25におけるアパゴーゲーについて"シンポジオン. 44-2. 13-23 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 赤井清晃: "アリストテレス『哲学について』(Fr.16 Ross)における「神」概念"西洋古典学研究. 48. 54-63 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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