研究課題/領域番号 |
11610010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
細川 亮一 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (10091208)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 現象学の理念 / 現象学体系 / 体系の現象学的危機 / 論理学への導入部 / 哲学史との対応 / 実在哲学 / 能動理性 / 受動理性 / 意識の経験の学 / 思弁哲学 / 現象学 / 無限性 / 承認 / ギリシア的人倫 / 論理学 / 体系 / エンチクロペディー体系 / 歴史としての現象学 / イデアリスムス / 精神現象学 |
研究概要 |
研究の目的はヘーゲル『精神現象学』を三つの基本性格(歴史、体系の第一部、導入部)に即して明らかにすることである。 歴史としての現象学はパルメニデスからヘーゲルに至る哲学史との対応として構想された。つまり「感性的確信-パルメニデスからヘラクレイトスへ」「知覚-レウキッポスの原子論」「悟性-プラトン」「自己意識A-アリストテレス」「自己意識B-独断論、懐疑主義、新プラトン主義」「理性-近代哲学」「絶対知-ヘーゲル」。体系の第一部としての現象学は論理学と体系的に対応している。つまり現象学は三-三構造として論理学の客観的論理学と主観的論理学と対応している。「感性的確信-知覚-悟性」-「自己意識-理性-絶対知」。現象学体系は「現象学-論理学-実在哲学(自然哲学と精神哲学)」である。ヘーゲル哲学は「体系的対応によって成り立つ体系」である。導入部としての現象学は体系への導入部でなく、論理学への導入部である。理性の章において論理学の次元に達し、そのことを認識するのが絶対知である。現象学の最初の構想は理性から絶対知へ移行することになっていた。精神と宗教の章は出版のトラブルを解決するために、書き加えられたのである。 現象学の展開を支配しているのは、近代哲学でなく、ギリシア哲学、特にアリストテレス哲学である。アリストテレス『デ・アニマ』の能動理性-受動理性の独自の解釈が現象学体系を可能にしたのである。
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