研究課題/領域番号 |
11610020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
印度哲学(含仏教学)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
末木 文美士 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90114511)
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研究分担者 |
佐藤 錬太郎 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40196291)
木村 清孝 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40140355)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 室町時代 / 江戸時代 / 禅 / 瀧田文庫 / 五山版 / 瞎驢眼 / 沢庵 / 不動智神妙録 / 碧巌録 |
研究概要 |
本科研による研究の大きな目的は、東京大学文学部インド哲学仏教学研究室に寄贈された故瀧田英二氏の蔵書(瀧田文庫)の整理と目録の作成であり、その上でその一部の内容を検討することである。瀧田文庫は、在野の研究家である瀧田英二氏が個人的に収集した禅籍を主とする貴重古籍325点よりなる。2年間にわたり整理作業を進めた結果、その目録を研究成果報告書として作成することができた。目録は、これらの書籍を50音順に並べるとともに、書誌データを記し、従来禅籍関係の最良の目録とされている駒澤大学編『新纂禅籍目録』と較べ合わせて同定の結果を記した。その結果、同目録に記載されていないかなり多数の写本が存することがわかった。例えば、『瞎驢眼』と題された数冊の写本は、大徳寺関係の語録であるが、従来その一部が『大徳寺禅語録集成』に収められて知られていたのみであったが、瀧田文庫にはそれ以外の部分が存することがわかった。全体に江戸時代の禅関係の写本・刊本が中心であるが、原形が室町期にさかのぼる五山版や日本の仏教者の著作もいくつか含まれている。今回は、当初の目的であった内容の検討まで進まなかったが、少なくともそこに進むことのできる準備は整ったといえよう。なお、この作業と関連して、かつて作成した『東京大学文学部印度哲学研究室所蔵和漢古書仮目録』をも見直す作業を行ない、報告書に附載することにした。データは、印刷と同時に、電子データとしても保存されており、今後の活用に資することができる。
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