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コミュニケーション理論を軸とする実践哲学の可能性についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610038
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 倫理学
研究機関熊本学園大学

研究代表者

霜田 求  熊本学園大学, 経済学部, 助教授 (90243138)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードコミュニケーション / 討議理論 / 実践的討議 / 手続き主義 / 正当化 / 協議デモクラシー / 社会的文脈 / 生命操作 / 討議 / 規範 / 法哲学 / 法と道徳 / 公共的自律
研究概要

人と人との<間>には多様な<力>が働いている。法・道徳、慣習・伝統として人間の意識や行動を拘束する力、支配-被支配関係の中で服従を強制する力、価値体系や理念、あるいは経済的効用として人を引き寄せる力、組織や集団の内/外で行使される排除する力、-これら様々な<力>が人々の日常実践を形づくっている。本研究は、そうした<力>の強度や方向、源泉や妥当性なども考慮しながら、それを「コミュニケーションの力学」として再構成し、人間の複雑かつ多層な<関係性>を読み解く試みである。まず始めに理論としての有効性と射程を見定め、その上で実践哲学としての可能性を探るという手順を踏むことにした。以下、その研究成果を三点にまとめる。
1.規範理論としてのコミュニケーションに関する体系的研究…様々な価値が対立し競合する現代社会にあって、何らかの範的な決定を下す際に必要なのは、実践的討議という反省的レヴェルのコミュニケーションにおいて、判断ないし決定が合理的に正当化可能かどうかを検証する「手続き」を遂行することであることを解明した。
2.意思決定プロセスとしてのコミュニケーションに関する実践哲学的研究…利害調整、ルール策定、政策形成などの場面で働く多様なコミュニケーションを分類整理した上で、「協議デモクラシー」や「公共的自律」という新しい意思決定の原理の可能性を追究した。
3.具体的な実践的課題への取り組み…討議および協議を柱とする正当化志向型規範思考と、社会的文脈に定位する倫理学的思考の有効性を、生命操作という未来医療の課題に即して検証した。問題を技術主義的に一元化する立場、生命価値の実体化に依拠する立場、この何れとも異なる問題解決の方向性を示すことができた。

報告書

(3件)
  • 2001 研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (17件)

  • [文献書誌] 霜田 求: "実践的討議の道徳性-ハーバーマスとアレクシーを手がかりにして-"熊本学園大学経済学部開設三十周年記念論文集. 449-473 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 霜田 求: "討議理論における法と道徳-妥当概念を軸にして-"西日本哲学会年報. 第8号. 71-84 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 霜田 求: "実践的問いの文脈性と手続き性-正当化を軸とする倫理学的思考の可能性"倫理学研究. 第31集. 120-126 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 川本隆史, 高橋久一郎(編): "応用倫理学の転換--二正面作戦のためのガイドライン--"ナカニシヤ出版. 274 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 入江幸男, 霜田求(編): "コミュニケーション理論の射程"ナカニシヤ出版. 226 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Motomu Shimoda: "Morality of Practical Discourse : In Reference to Habermas and Alexy"Essays in Celebration of the 30th Anniversary of Faculty of Economics in Kumamoto Gakuen University. 449-473 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Motomu Shimoda: "Law and Moral in Discourse Theory"Annual Review of the Philosophical Association of Western Japan. No.8. 71-84 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Motomu Shimoda: "The Significance of Context and Procedure in Practical Questions"Annals of Ethical Studies. No.31. 120-126

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takashi Kawamoto, Kyukichiro Takahashi(eds.): "Transformation of Applied Ethics"Nakanishiya Pub. 274 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yukio Irie, Motomu Shimoda(eds.): "A Range of Communicative Theory"Nakanishiya Pub. 226 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 霜田求: "実践的討議の道徳性-ハーバーマスとアレクシーを手がかりにして-"熊本学園大学経済学部開設三十周年記念論文集. 449-473 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 霜田求: "討議理論における法と道徳-妥当概念を軸にして-"西日本哲学会年報. 第8号. 71-84 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 霜田求: "実践的問いの文脈性と手続き性-正当化を軸とする倫理学的思考の可能性-"倫理学研究. 第31集. 120-126 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 川本隆史,高橋久一郎(編): "応用倫理学の転換-二正面作戦のためのガイドライン-"ナカニシヤ出版. 274 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 入江幸男,霜田求(編): "コミュニケーション理論の射程"ナカニシヤ出版. 226 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 霜田求: "実践的討議の道徳性"熊本学園大学経済学部創設30周年記念論文集. (未定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 霜田求(共編著): "コミュニケーション理論の射程"ナカニシヤ出版. 226 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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