研究課題/領域番号 |
11610063
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 阪南大学 |
研究代表者 |
山本 謙治 (山本 健治) 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 助教授 (30309372)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 装飾 / 文様 / 装飾空間 / コンピュータ文様分析法 / 文様作例データベース / 法隆寺金堂釈迦三尊像脇侍光背 / 玉虫厨子秀彫り金具文様 / 法隆寺献納宝物頭光背文様 / コンピュータ文様分析 / 玉虫厨子 / 透彫り金具 / 法隆寺献納宝物 / 頭光背 / 単位文様 / 文様構成法 / 法隆寺 / 釈迦三尊像脇侍 / 光背 |
研究概要 |
1 コンピュータ利用による文様分析の試み 本研究は従来の文様史研究がモティーフ分類とその系統づけを主要課題となしていたのに対し、文様史を空間に対する装飾の歴史としてとらえ、装飾史としての造形的分析の方法を問題化しようとするもので、(1)文様を施す装飾空間の空間分割法、(2)装飾空間への文様の布置構成法、(3)個々文様の構成法の3点から、コンピュータ利用による文様分析法の確立を試みた。研究対象作例はモティーフ別ではなく、文様が施される装飾空間の形式別に収集し、その空間形式に応じた文様分析の方法を考察した。コンピュータ利用による文様分析の具体的作業は、(1)法隆寺金堂釈迦三尊像脇侍両光背、(2)玉虫厨子透彫り金具、(3)法隆寺献納宝物頭光背33面、(4)法隆寺釈迦三尊像脇侍・四天王像・救世観音像各宝冠、(5)法隆寺献納宝物灌頂幡、(6)杏葉、を対象として行った。 2 文様作例データベースの作成 文様の様式変遷に基づいた文様史独自の時代区分を試みるための準備作業として、検索目的・用途に応じて以下の3種類のデータベースを試作した(文様作例約826、データ数約1243件)。 (1)1作例に関する画像データおよびテキストデータを集約させ、検索・抽出・分類を行うためのカード型データベース。(File Maker Pro 5使用) (2)作例データを表形式として表示し、一覧・検索・抽出・分類を行うための表計算型データベース。(Microsoft Excel 9.0J使用) (3)作例の画像データを一覧・検索・抽出するための画像データベース。(Extensis Portfolio 5.0J使用) データベースでは、文様作例を装飾史および造形分析の観点から類別、検索可能とし、文様史時代区分を行うための有効性をもたせるため、一般的な事項項目とは別に、(1)文様抽出区分(文様要素・単位文様・文様ユニット)、(2)装飾空間の形状(文様の施される装飾空間の形状分類)、(3)文様名称(モティーフ語と形式語に区分)、(4)装飾空間への文様布置構成法、などをフィールド項目として設計した。
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