研究課題/領域番号 |
11610090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 朝日大学 |
研究代表者 |
投石 保広 朝日大学, 教職課程センター, 教授 (00093443)
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研究分担者 |
小椋 力 琉球大学, 医学部, 教授 (60032330)
松田 俊 広島修道大学, 人文学部, 教授 (50173844)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 脳事象関連電位 / ERP / 性格 / 外向性 / 内向性 / 遺伝子多型 / 新竒性希求 / P300 / 神経症的傾向 / 事象関連電位 / 交互作用 |
研究概要 |
これまでの2年間の研究で、内向性群(内向性者の高い)では、その性格そのものが(広い意味での)実験方法と交互作用するために、母集団のそれからある歪を持ったデータしか得られない可能性が考えられた。そこで、信頼できるデータを得ることは、実験状況などで、性格との交互作用を示す脳事象関連電位などの生理的な反応を調べるよりも、遺伝子などその個人に固有の性質を調べる方が、性格の生物学的基礎を解明する上で有利であると推定された。 そこで、本年度では、性格と遺伝子の多型性との関連性に関する研究を取り上げて、本研究で得られた上記の観点から考察を加えた。現在までに、新竒性希求性格とドーパミンの第4受容体の遺伝子多型との関連性に関して、数多の研究がなされている。その中で、関連ありとの結果もあるものの、関連が認められなかったとする結果も多数存在する。それらの研究の被験者の選定方法に着目してみると、関連なしとしている研究はすべて(新竒性希求性格によってバイアスを受けるであろう)依頼したボランティアを対象としていた。他方、関連ありとの研究では、研究への参加が意欲的な(新苛性希求性格によるバイアスが比較的小さいと推測される)医学生、医療スタッフ、あるいは、(性格ではない)本人にとってもっと重要な問題のために集められた(例えば、同性愛者の)データを対照としていた。そこで、このような遺伝子研究でも、目的としている性格そのものによって受けるバイアスを少なくすることが、正しい結果を得るために、必須であると考えられた。そこで、本研究で得られた結果は、多種類の性格の生物学的基礎を調べるための研究に対して、非常に重要と考えられた。
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