研究課題/領域番号 |
11610112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
小西 弥生 (渡辺 弥生 / 渡邊 弥生) 静岡大学, 教育学部, 助教授 (00210956)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 役割取得能力 / 思いやり / 道徳教育 / 人権感覚 / ソーシャルスキル / ソーシャルサポート / 幼児・児童 / 教育実践 / 発達段階 / 絵本 / ロールプレイ / 社会性 |
研究概要 |
平成11年度と12年度の2年間にわたり、幼稚園及び小学校の「道徳」の授業の中で、役割取得能力(思いやりの心)の発達段階の向上を意図した道徳教育実践モデル(以下、VLF:Voices of Love and Freedom)を縦断的に実施することができた。このモデル授業を年間の計画の中に盛りこむとともに、教職員全員にこのプログラムの特徴と思いやりの心の発達についての理解を得た。小学校では、ソーシャルスキルやソーシャルサポートを測定するアセスメントをVLFの授業を実施する前(プリテスト)と授業を実施した後(ポストテスト)に行い、VLFの授業によって発達段階が向上するかどうかを検討した。幼児にはソーシャルスキルや共感性の調査を絵図版を用いて個別面接によって実施した。VLF授業は、ステップ1(結びつき)、ステップ2(絵本を用いての討論、パートナーインタヴュー)、ステップ3(実践:ロールプレイ)、ステップ4(表現:描画を通しての手紙)から構成されていた。時間のかけかたは子どもの発達に応じて計画された。幼児に対しては記憶力などを考えて、1日に2ステップの進度で行われた。その結果、幼稚園および小学校でそれぞれVLF授業による調査による効果が認められたほか、生徒全員がロールプレイやパートナーインタヴューに積極的に参加する姿が記録された。また、コミュニケーションで問題行動をもった抽出児についても好ましい発達的変化が教師より報告され、授業による社会的コンピテンスの向上が認められた。この成果については、1999年度はVLF実践の提唱者であるセルマン博士をハーバード大学から招待し教育関係者らを対象に国際シンポジウムで発表したほか、2000年度にも約200名の教育関係者を対象に、子ども人権感覚を育てるための教育実践講座を実施した。図書4冊と雑誌4編にこのプログラムの成果を発表した。
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