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思春期の心理的適応に及ぼす身体的・心理的・社会的影響に関する実証的検討

研究課題

研究課題/領域番号 11610117
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関神戸大学

研究代表者

齊藤 誠一  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (60186939)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード思春期 / 身体的変化 / 心理的健康 / 焦点モデル / 身体的発育 / 性的成熟 / 心理的適応
研究概要

思春期の心理的適応に及ぼす要因相互の関連するため,身体的側面では思春期変化,身体像を取り上げ,主として学年により統制を行い,心理的側面では性的適応,ジェンダー,心理的健康,ストレス,衝動性統制感,キレ行動を取り上げ,社会的変化では生活空間の拡大が反映されるゲームセンター,カラオケ,コンビニエンス・ストアの利用を取り上げ,3回の調査を児童・生徒に実施した。主な結果は以下の通りである。(1)思春期変化については,前年度の結果と同じく,女子においてはすでに小学校高学年で過半数の者に初経が見られており,この直接的効果は見られず,むしろ40年程度続く月経をはじめとした生殖機能とどのように関わりをもつかが身体像や性的自己決定に重要であることが明らかになった。また,男子では中学1,2年時に急速に精通経験者が増加することから,この時期の性的情報環境の良否が性的適応だけでなく,適切なジェンダー形成に関連していた。(2)心理的側面では,90%以上の者にいわゆるキレ経験があり,学校ストレスも高かったが,全般的な衝動性統制感や心理的健康では概して良好であり,ある意味での多様なコーピングがなされていることが推測された。(3)身近な生活環境として,ゲームセンター,カラオケ,コンビニエンス・ストアの利用では,小学生と中学生で大きな差があり,中学生に高い利用頻度が認められた。従来から指摘されているように,中学生になることによる帰属集団の変化,行動基準の変化,周囲の人間からの認知の変化が,こうした利用の拡大を生んでいることが明らかになった。(4)縦断的検討から,身体的変化や身体像の認知が性的情報環境の適切さと関連し,身体的側面の変化と情報入力のタイミングの良さが適応に重要であることが明らかになり,たとえば性教育実施のタイミングの適切性が重要であることが示唆された。(5)本研究においては,Coleman(1974)の提出した思春期危機の焦点モデルにある程度あてはまる成果を得ることができ,思春期の変化は単独に生じるのでなく,同時に生じることにより,青年に心理的混乱を生じるさせることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 齊藤誠一: "現代青少年の「キレる」ということに関する心理学的研究(2)"神戸大学発達科学部研究紀要. 8・2. 1-7 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] SEIICHI SAITO: "A Psychological Study on "Kireru" in the Recent Youth (2)."Bulletin of the faculty of human development. 8-2. 327-332 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2000 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 齋藤誠一: "現代青少年の「キレる」ということに関する心理学的研究(2)"神戸大学発達科学部研究紀要. 8・2. 1-7 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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