研究課題/領域番号 |
11610134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 放送大学 (2001) 慶應義塾大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
波多野 誼余夫 放送大学, 教養学部, 教授 (60049575)
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研究分担者 |
森田 英嗣 大阪教育大学, 教育実践研究指導センター, 助教授 (50200415)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 理解活動 / 共同理解 / 学級討論 / 先行知識 / 共同創作 / 二者関係 / 満足度 / 着想 / 科学教育 / 進化の教育 |
研究概要 |
中規模集団における共同理解活動に関しては、小学校高学年生を対象に、数学教育の分野での異分母分数の加減算、科学教育の分野での生物進化をとりあげ、学級全体での討論・議論による理解活動を検討した。このさい、それぞれの個人が、学級討論での優勢な議論をどれほどよく理解・記憶し、かつそれを自分自身の題材の理解や予測・解法の発見などの問題解決のためにどれほど利用するかという観点から分析を行った。学級討論がいかに推移したかや、そこにおける優勢な議論がどんなものだったかは、かなりよく保持されており、討論中にまったく発言しなかった児童も討論に参加していることが確認された。そのような議論は、それが本人の先行知識と有意味に関連づけられ、かつ最終的な信念と一貫するかぎり、なんらかの形で取り入れられることが多かった。 並行して、二者による共同創作(具体的にはよく知っている旋律の編曲)を通じての題材および相手の心的状態の理解の詳細な分析を行なった。被験者となった文系短大生は、相手の心的状態に敏感で、このためかえって自分の提案した新鮮な着想が生かされないことがしばしば観察された。共同創作の社会的な側面については満足度が高いが、課題志向的側面については評価に分散が大きく、また、社会的な側面についての満足度とほとんど相関していない。自他の認知的貢献の知覚は満足度に関係するが、相手が貢献していないしつつも、高い満足度を示す事例もあった。共同理解活動には、認知的、動機づけ的な促進効果とともにそれなりのコストが認められる。
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