研究課題/領域番号 |
11610140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
北村 英哉 東洋大学, 社会学部, 助教授 (70234284)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 説得 / 感情 / 情報処理方略 / ヒューリスティック的処理 / 分析的処理 / インターネット実験 / イメージ化 / 画像処理 / 自動的処理 / 統制的処理 |
研究概要 |
平成11年度に2つ、平成12年度に1つ、計3つの実験を行った。実験1では、ポジティブ感情状態とネガティブ感情状態でどのように情報処理方略が異なるか、パソコンを用いて刺激の検索課題、探索課題を行い、反応時間等を検討することによって、ネガティブ感情時の注意深い分析的処理、ポジティブ感情時の直感的処理の確証が得られた。実験2では、その基礎的知見に基づいて、ポジティブ感情時にとられやすい直感的処理の延長として、いかにイメージ処理を行うかを検討した。説得メッセージの処理では、単にすでにある画像の情報処理がポジティブ感情時に促進されるのではなく、もっと積極的にイメージを想像するような過程が促進を受けるものと考え、教示によって想像を行うイメージング条件、画像呈示条件、文章説得条件の3つの刺激呈示形式を用意し、ポジティブ感情、ネガティブ感情、統制群の被験者にパソコンで呈示を行い、説得効果を測定した。感情喚起には、ビデオカメラやスキャナーを利用して元となる画像を取り入れ、ソフトウェアで編集し、予備調査を経て、ポジティブ感情、ネガティブ感情、ニュートラル感情を喚起する画像各16枚、計48枚を選定して用いた。結果としては、ポジティブ感情時にイメージング過程が促進されることが見出され、イメージ処理の過程を分けて考えることが生産的な成果をもたらすことを示した。実験3では、インターネットを利用して、この知見を追試したが、結果として部分的な確証を得た。11年度の2つの実験結果は、12年度にストックホルムで開催された国際心理学会議および日本心理学会でそれぞれ発表された。知見の一部は、13年出版予定の著書にも記述された。
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