研究課題/領域番号 |
11610144
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
塩谷 亨 金沢工業大学, 工学部, 助教授 (20278097)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | MMPI / 男子大学生 / 精神分裂病 / 非行少年 / 基礎尺度 / コードタイプ / 下位尺度 / 項目是認率 / MMPI新日本版 / 学生集団 / 心理査定 |
研究概要 |
MMPI新日本版を用いて、1182名の男子大学生、40名の男性精神分裂病患者、および、55名の少年鑑別所に収容された少年について、以下の尺度の粗点、およびT得点の平均値、標準偏差、中央値、および、最頻値といった基本統計量を求め、各尺度の粗点、および、T得点の両変数について、度数分布表を作成した。ここで使用した変数とは、13個の基礎尺度、臨床尺度に関連した52個の下位尺度、使用頻度の高い16個の追加尺度、および、13個のウィギンスの内容尺度である。また、各集団についてコードタイプの出現頻度を求めた。さらに、全550項目について、集団ごとに是認率を求めた。 このような多くの変数を対象として基礎的な統計量や度数分布を明らかにした資料はない。したがって、これらの資料をもとに、今後、標準化集団との比較、特徴のある各集団同士の比較が、非常に多くの変数について容易になる。このことは、MMPI新日本版の心理測定論的な特徴を明らかにしていくだけではなく、臨床現場における解釈作業にも大きく貢献することになる。 しかしながら、本報告に使用したデータは、すべて男性のものであり、今後、女性データの収集にも努めるべきであると考えられる。また、大学生集団以外の、分裂病患者集団、および、鑑別所少年集団についてはデータ数が若干少ないと思われる。したがって、今後、分裂病集団をはじめとした精神病理的特徴を有した集団や、犯罪や非行に関係する集団のデータを集積していく必要があると思われる。
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