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幼稚園児の偏った行動解釈と攻撃性・愛着との関係

研究課題

研究課題/領域番号 11610153
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関秋田大学 (2000)
宮崎国際大学 (1999)

研究代表者

桂田 恵美子  秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (90291989)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード幼児の攻撃性 / 社会情報処理過程モデル / 敵意的解釈 / 母親の養育行動 / 母親の日常的ストレス / 愛着安定 / 気質 / 就学前児童 / 攻撃性 / 偏った行動解釈 / 愛着
研究概要

Dodge(1980)の社会情報処理過程モデル(Social Information Processing model)に基づいて、桂田(Katsurada,1995)は、アメリカの幼稚園児を対象にした調査で、他人の行動を敵意的に解釈する傾向と攻撃行動との関連性を見いだした。本研究では、アメリカで行われた桂田の研究を日本人サンプルで追試した。追試にあたり、幼児の偏った行動解釈の仕方を測定するためのビデオテープを作成し、そのビデオテープに収めた同年代の子どもの行動を見て、行為者の意図を判断する課題を与えた。幼児の攻撃性はPreschool Behavior Questionnaire(Behar & Stringfield,1974)の翻訳版「就学前児童の行動に関する質問紙」を用い、母親と先生に別々に評定してもらった。対象者は保育所・保育園に通う幼児173名(平均年齢61ヵ月)であった。その結果、母親と先生は幼児の違う行動に攻撃性を見ていることがわかり、敵意的な物の見方を持った幼児は先生から見ると、より攻撃的であることが発見された。この結果は、アメリカでの結果と一致するものであった。また、母親への質問紙で養育行動、日常的ストレス、子どもの気質、愛着安定度などを聞き、それらの要因と子どもの攻撃性との関連も調査した。その結果、それらの要因は母親評定の幼児の攻撃性とは直接的に、または間接的に関連していることが示された。しかし、先生評定の幼児の攻撃性とは何等関連がなく、幼児の他人の行動を敵意的に解釈する傾向を説明する要因でもなかった。こうした幼児の偏った行動解釈に影響する要因が何であるのかを探るのが今後の研究課題である。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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