研究課題/領域番号 |
11610156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 聖徳大学短期大学部 |
研究代表者 |
長田 由紀子 聖徳大学短期大学部, 助教授 (70172781)
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研究分担者 |
秋山 美栄子 立教大学, 人間科学部, 助教授 (90231844)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 更年期 / 精神健康 / うつ / ライフスタイル / 適応 / 心理的要因 / 女性の役割 / 自己効力感 / 更年期症状 / うつ症状 / 夫婦関係 / 心理的適応資源 / 更年期観 / 閉経 / 中年 / 女性 / 更年期障害 / 中高年 / 主婦 / ストレス |
研究概要 |
本研究では、更年期症状に関連する心理・社会的要因の検討を行った。予備調査(n=173)および本調査(n=776)より、以下の結果が得られた。 (1)更年期における心身の適応状態について、女性の役割志向別に検討した結果、更年期症状の種類やつらさには差は見られなかったが、更年期に対するイメージに関しては、仕事および家庭の両方の女性役割を重視する群に、肯定的な傾向が見られた。家庭の役割のみを重視する群は、更年期に否定的なイメージを持っていた。 (2)更年期における心身の適応状態について、月経の状態別に検討した結果、更年期前の群に比べて閉経周辺群および外科的閉経群に心身の健康上に問題があった。一方、更年期前の群は更年期に対する危機感が強く、閉経に対しても否定的であった。 (3)否定的な更年期観、ストレス認知の高さ、低い自己効力感と、更年期の症状およびうつ症状の重さとの間には、正の相関関係が見られた。共分散構造分析の結果から、問題解決に対する自信があり、良好な対人関係を持っている人は、変化に対しても危機感を抱くことがなく、ストレスを感じることも少なく、更年期を乗り越える力が高いことが示唆された。 (4)教育や仕事、個人のライフスタイルは、個人の問題解決への自信を高めることを通して、間接的に更年期の適応状態に影響を与えることが示唆された。
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