研究課題/領域番号 |
11610157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 日本大学 (2001) 浜松大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
和田 万紀 日本大学, 法学部, 助教授 (30210983)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 香り / 感情 / 不安 / 社会的認知 / 対人コミュニケーション / 心収縮周期 / 血圧 / 身体動揺 / 視覚 / ストレス / sIgA / 特性不安 |
研究概要 |
1.香りのイメージについて。(1)等感覚刺激で一定濃度の4種類の香りについて、103名の女子大学生がSD法によるイメージ評定を行った。因子分析の結果、快-不快、緊張-弛緩、活力-静止という3次元が抽出された。(2)香りからイメージする色を日本色研配色体系PCCS37より選択させた。しかし香りの種類による特定の色選択は認められなかった。以上より、香りと対人認知に関する研究の基礎データと展望が与えられた。 2.香りと感情制御について。(1)不安や緊張感などは、安静にするだけでも主観的に低下するが、好きな香りが加わることによって、さらに低下させ、明晰感を高めることができることが明らかになった。(2)スピーチ前後での連続的脈圧記録から、心収縮周期と血圧の時系列解析を行った。その結果、スピーチ前にLF/HF比が大きくなり、血圧と心拍数が上昇したことが明らかになった。しかしBRSは変化がなかった。スピーチストレスに関する心機能変化の指標として、心収縮周期の周波数解析が適することが明らかになった。以上より、心収縮周期の周波数解析を指標として、香りが感情制御過程に与える効果についての研究の展望が得られた。 3.対人場面での香りの効果について。見知らぬ女性同士が、30cmと260cmの距離で討議する場面で、好きな香りの有無が、相手との距離感覚、心地よさ、話しやすさに影響する傾向を認めた。好きな香りが対人不安、コミュニケーション不安に与える効果についての研究の展望が得られた。
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