研究課題/領域番号 |
11610176
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宝月 誠 京都大学, 文学研究科, 教授 (50079018)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 逸脱 / 逸脱行動 / コントロール / 統合理論 / 制度 / 企業逸脱 / 社会的世界 / コントロールの形式 / コントロールの遂行様式 / コントロールの有効性 / 原因論 / 組織体逸脱 |
研究概要 |
構造論や過程論や行為論の検討を踏まえて、逸脱とコントロールの統合理論を提示する。 1.逸脱のコントロールの捉え方(理論的視点)。統合のための準拠点として「社会的世界論」を提示。「社会的世界論」は制度と相互作用を社会生活の基本的な要素とみなし、社会生活の組織化と変動を過程的に把握する視点である。 2.逸脱とは何か(逸脱の定義の問題)。社会的世界論の視点からは、逸脱は制度化された意味世界に違反する行為であり、特定の状況で相互作用を通じて特定の逸脱のカテゴリーが付与されることで逸脱行為・逸脱者が構成される。 3.制度とコントロールに関する論議。制度はコントロールを用意するが、その形式は専門的コントロール・共同体コントロール・組織体(官僚制的・同僚的)コントロール・世論によるコントロール・運動型コントロール・自助コントロールに分けられる。これらの遂行の仕方(たとえば裁量)やその結果を左右する社会構造的要因や相互作用や社会関係を特定化した。 4.逸脱の原因論。逸脱化を説明する理論として、「制度の正統性の衰退」「コントロールの弱体化」「逸脱への肯定的な意味の付与」の3要因の連関モデルを示し、企業逸脱のケースに適用して、その有効性を検討。そして「企業逸脱は取得されえる他者の態度が狭い範囲でなされる合理的な選択であり、その背後には逸脱者を経済制度の犠牲者と見る意識かあり、そうした風土で企業に対するコントロールの連携を欠く場合には、企業逸脱は容易になる」という、命題を示すことができる。
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