研究課題/領域番号 |
11610185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
辻 正二 山口大学, 人文学部, 教授 (10123936)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 高齢化 / ラベリング / ネットワーク / エイジズム / 大都市 / 自我像 / 老人意識 / 時間意識 / 老人差別 / 退職 / 老人線 / エイジングと時間意識 / 自己意識 / 福祉 / 都市構造 / 地域比較 / インナーシティ問題 |
研究概要 |
本研究は、西日本の大都市(広島市、北九州市、福岡市)における福祉ニーズと高齢者処遇に関して調査研究を行い、以下のような成果を得た. 1.老人意識類型のうちでは老人自意識型(自分では老人だと思っているが、他人に老人だと呼ばれることをいやがるタイプ)に社会関係量(フォーマル・グループ数)が一番多くみられ、人間関係量(インフォーマル・グループ数)については老人自律型(老人だと思っていないが、呼ばれても気にしないタイプ)が一番多くもっていた.大都市においては老人自意識型が多いのが特徴であった. 2.呼び寄せ老人は、60歳後に移動した高齢者でみると、約2割近くみられた.この呼び寄せ老人は、純粋土着層(地元出身)や居つき層(住み着いて長期の住民)に比べると土着流動層や流動層に、女性より男性の方に多くみられ、都心より郊外の在住者に多くみられた. 3.大都市の高齢者のエイジズムへの認知は、農山村の敬老型と違って貶老型(敬老精神も存在しないし、差別も存在しないというタイプ)という見方が主要タイプであり、姥捨て慣行への意識においても「当時としては仕方なかった」という現実是認型が農村部に比べてかなり高い(4人に1人)ことがわかった. 4.大都市に住む高齢者の時間感覚は、仕事をもつ人、前向きに目標を持っている人において鋭いことがわかった.そして、元気な高齢差者ほど時間の早さが「気になる」ということもわかった。
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