研究課題
基盤研究(C)
本研究は、高齢者に対する社会福祉援助のあり方を、地域性や都市化の進展度といった地域特性との関連で明らかにするものである。社会福祉援助は大別すると、家族や親族などのよるインフォーマルな援助、国や自治体などによるフォーマルな援助、企業などによるセミフォーマルな援助、そしてボランティア団体などによるボランタリーな援助の4つの領域が考えられる。問題なのはこれらの組み合わせが地域社会の特性によって決定づけられるということである。本研究では、1999年と2000年にかけて、土浦市の4つの地域を研究フィールドとして取り上げ実証的研究を行った。この結果様々な知見が得られた。(1)われわれの仮説がある程度検証された。社会福祉援助形態と地域特性との間には何らかの関連があること(2)地域特性と都市化の間には関連があり、これらが社会福祉援助形態にかなりの影響を与えていること研究成果はこれからの地域福祉の推進に役立つことが明らかになったものと思われる。こうした研究を大都市においても実施していきたいと考えている。
すべて 2002
すべて 雑誌論文 (2件)
年報 福祉社会研究
ページ: 57-76
Journal of socaila welfre, Institute for Well-being Society, Japan. 12