• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

フォーカス・グループ・インタビューによる難病児親の会の組織論的課題の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11610203
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関上智大学

研究代表者

岡 知史  上智大学, 文学部, 助教授 (50194329)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードセルフヘルプグループ / the free-rider problem / organisational socialisation / 親の会 / 難病児 / フォーカス・グループ / 質的インタビュー / ボランタリー団体 / organizational socialization / ナラティブ・アプローチ / フリーライダー問題 / 難病 / 患者会 / リーダーシップ / 質的調査 / フォーカスグループ / ピアカウンセリング / 児童
研究概要

この研究の目的は日本の難病児親の会の組織的課題、特にリーダーシップの問題を探求することであった。そのために21の親の会に関与し、6回のフォーカス・グループ・インタビューを含む質的インタビューで得たデータを分析した。この調査は参加的アクション・リサーチとして行われたために、親の会によって形成され、承認を受けた調査班とともに行われた。
これによって明らかになったことは、リーダーたちは親の会のもっとも深刻な問題は、会の外部にあるのではなく、会の内部にあると考えており、特に役員のなり手不足の問題は深刻であった。このなり手不足は3つの異なったパターンで説明されていた。それはそれぞれ「正当化」「非難」「暴露」と呼ぶことができる。すなわち「役員になれないのは子どもの病気のためである」と役員のなり手不足を「正当化」するか、あるいは、「みんな自分勝手だ」と「非難」するか、それとも、「古い役員が新しい会員が役員になるのを妨げている」と「暴露」するかという3つのパターンである。この3種の説明について認知図を使って表現してみた。
さらに、この問題をfree-rider problemとsocial loafingという二つの理論を用い、またleadership trapの概念、あるいはattribution theoryの理論を用いてこの結果を理解しようと試みた。実践の課題としてグループ・リーダーに対するコンサルテーション的援助を検討した。特にセルフヘルプグループの役員と会員の関係を理解するために「泉の中の島」モデルを提唱し、会員に対してorganisational socialisationを活発にすることを提言した。最後に研究調査論の課題として、日本の文化や参加的アクション・リサーチの倫理的問題を検討した。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 岡知史, Thomasina Borkman: "セルフヘルプグループの歴史・概念・理論:国際的な視野から"作業療法ジャーナル. 34(7). 718-722 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岡知史: "21世紀のセルフヘルプグループとその調査方法"右田紀久恵, 小寺全世, 白澤政和編『社会福祉援助と連携』(中央法規出版). 91-107 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Oka, T., & Borkman, T.: "The History, Concepts and Theories of Self-Help Groups : From an International Perspective"The Japanese Journal of Occupational Therapy. 34(7). 718-722 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要

URL: 

公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi