研究課題/領域番号 |
11610225
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
八木 正 広島国際大学, 医療福祉学部, 教授 (80022101)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2001年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | トンネル堀削出稼ぎ労働者 / 職業病 / 出稼ぎ職業人生 / 療養生活 / 介護の担い手 / 福祉施設についての意見 / 退職後の家族への心情 / 労災補償年金 / トンネル掘削作業員 / 職業人生の評価 / 在宅介護 / 配偶者への配慮 / 地域介護システム / トンネル掘削工事 / 保線工事 / 日雇労働者 / 野宿者 / 斎場作業員 / 屠場労働者 / 介護問題 / 労働災害 / トンネル堀削工事 |
研究概要 |
「退職建設労働者の人生と健康福祉に関するアンケート調査」の集計と分析作業 2001年1月に大分県南海部郡蒲江町において実施した、標記アンケート回答結果について集計と分析作業を行った。特徴的な傾向として、以下の諸点が判明した。 (1)トンネル掘削工事に従事して国土建設に貢献した人生に誇りをもっている半面、じん肺病に罹患した職場環境や処遇の面では、企業に対してかなり厳しい見方をしている。中には、自分の人生に悔いを残している人も、少なくない。 (2)療養生活において医療機関に対する信頼の念は非常に厚く、介護面でも緊急の場合に備えて、医療系の老人保健施設に入所したいという希望が強い。 (3)同居は大半が配偶者との2人世帯であり、その分、近未来の介護面での負担が女性にかかってくる構造がある半面、出稼ぎ中の家庭維持の労苦に対する感謝の念から、配偶者の将来生活を確かなものにしたいという願望が強い。 (4)じん肺補償を受けている関係上、地域社会においてある意味で特権的な存在と受け止められているという自覚があり、地域介護システムから浮き上がっているのではないかという危惧が窺われる。 (5)運動団体への信頼は強いが、趣味同好会や地域との交流を求める意見もある。
|