研究課題/領域番号 |
11610248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
志水 宏吉 東京大学, 教育学研究科, 助教授 (40196514)
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研究分担者 |
小澤 浩明 中京大学, 社会学部, 助教授 (60288438)
酒井 朗 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (90211929)
近藤 邦夫 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (40095790)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 教育戦略 / ニューカマー家庭 / 学校適応 / エスニシティー / ニューカマー / 学校文化 / マイノリティー / 適応 |
研究概要 |
本研究においてわれわれは、ニューカマー家庭(合計で120家族あまり)に対するインテンシブな聴き取り調査を行った。対象となったエスニック・グループは、「インドシナ難民」(ベトナム・ラオス・カンボジア)、「日系南米人」(ブラジル・ペルーなど)、「東アジア系ニューカマー」(中国・韓国)の3つである。さらに、それに合わせて、中国・韓国の2カ国における、教育状況に関する現地調査も実施した。 その結果明らかになったのは、エスニック・グループごとに見られる教育戦略の多様性であり、それは、母国の社会情勢や教育状況と密接に関連していた。報告書では、第1章において、3つのグループに見られる教育戦略の違いを、1)家庭での言語使用・文化伝達、2)学校観・日本の学校とのかかわり、3)子どもの進路への希望とそれへの対応、の3者を軸にして分析・記述している.そのうえで、2・3章では「インドシナ難民」、4章では「日系ブラジル人」、5章では「韓国系ニューカマー」、6章では「中国帰国者」に焦点をしぼって、それぞれの集団に属する家庭の教育戦略をより詳細に検討している。 今後は、本研究で明らかになった知見を参考にしながら、それぞれのグループの教育ニーズに応じたきめ細かな教育支援のシステムづくりがのぞまれる所である。
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