研究課題/領域番号 |
11610255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 彰浩 名古屋大学, 大学院・教育発達科学研究科, 助教授 (60193471)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 高等教育 / 大学 / 国会 / 請願 / 戦後日本 / 高度成長期 / 政治過程 / 政策研究 / 政策 / 国会会議録 / 大衆化 / 政治運程 |
研究概要 |
本研究は、1950年代から1970年代初頭にかけての国会会議録を資料として、国会での高等教育関連の審議状況を整理し、その内容分析をおこなうことを目的とした。本研究でおこなった作業は、(1)高等教育にかかわる内容をもつ国会会議録の収集と整理・データベース化および(2)そこでの審議内容の内容分析である。具体的には、1950年〜75年の衆議院・参議院の両議院会議録から高等教育関連の審議部分を検索し、複写をおこなった。さらに複写した資料をもとに、議会の回次、委員会名、年月日、審議件名を入力したデータベースを作成し、収集した資料の効果的・効率的な利用を可能にするための作業もおこなった。加えて、国会審議の社会的な機能を知る上で貴重な材料となると思われる、国会に提出された高等教育関連の「請願」のデータベースの作成作業も実施し、議会の回次、件名、提出者とその属性、紹介議員名と会派、内容要約の入力を終了し、加えて請願内容による分類もおこなった。さらに、以上の作業と平行して、高等教育史、政治史等の先行研究の分析にも着手した。資料の検索・複写およびとりわけデータベース化の作業に予想以上の労力と時間を要したため、データを収集した全期間にわたる深い分析をおこなうには至らなかったが、従来ほとんど体系的に利用されることのなかった基礎資料の収集・整理が完了したことにより、今後の戦後高等教育史研究の大きな展開が期待される。また1950年代までについては、国会の審議内容および請願提出状況の2つの側面からの分析を開始した。特に請願については、高等教育機関の新増設関連のものが多いといった内容の特徴がみいだされたが、他の資料からはうかがうことが困難な当時の高等教育をめぐる様々なイッシューを分析するための、きわめて情報量の多い材料であることが明らかになった。
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