研究課題/領域番号 |
11610303
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
佐々木 毅 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 総括研究官 (90099804)
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研究分担者 |
沖 清豪 早稲田大学, 第一文学部, 講師 (70267433)
小松 郁夫 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 部長 (10130296)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | イギリス / 中等教育 / スペシャリスト・スクール / 水準の向上 / 技術教育 / 職業教育 / 学校評価 / インナー・シティー(都市中心部) / インナー・シティー / 才能の開発 |
研究概要 |
この研究はイギリスの中等教育が現在、どのような変化を遂げているかを、中等学校の中でその数を増加させているスペシャリスト・スクール(specialist schools)に指定された学校に焦点を当ててその量的な発展を確認するとともに、その教育活動がどのように「水準を上げる」(raising standards)という政策と呼応するものであるか、地域の他の学校、産業界、地域社会との関係などそれぞれの特色として期待されているものが、どの程度達成されているかを明らかにすることを意図している。 収集資料、特に中等学校の成績一覧表(パフォーマンス・テーブル)とイギリス教育技能省の委託研究の概要をまとめることによって、プログラムの評価を探った。 スペシャリスト・スクールは多様性を通じて、水準を引き上げるという政策の重要な一環として、拡大と多様化が進んでいるが、パフォーマンス・テーブル(performance table成績一覧表)の分析を通じて、スペシャリスト・スクールの外部試験の成績はそれほどの教育効果を示しておらず、むしろ今後の動向に注目すべきことを明らかにしている。多様化政策が技術・職業的な教育に重点をおいている点も注目される。一方イギリスの研究者の中には、そのような教育成果が、必ずしもスペシャリスト・スクールであることに由来するのではないのではないかという懐疑的な意見も見られる。地域に対す貢献についても学校種によって相違があることが指摘されている。 以上のことから、「総合制の現代化」と呼ばれるスペシャリスト・スクールの試みは一定の成果を挙げてはいるものの、教育効果についての結論は時期尚早である。
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