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高野山領南部荘故地における荘園遺跡の復元研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610342
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関和歌山大学

研究代表者

海津 一朗  和歌山大学, 教育学部, 助教授 (20221864)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2000年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード南部荘(みなべのしょう) / 荘園遺跡 / 荘園 / 方形居館 / 条里 / 高田土居 / 農民闘争 / 圃場整備 / 南部荘 / 高野山 / 検注 / 御影堂文書 / 遺跡保存運動 / 平城(ひらじろ)
研究概要

この研究では、水利、地名、文書の3つの調査によって、南部荘の景観復元を行い、進行中の発掘調査を補助した。水利調査では、平野全体にわたる灌漑区分を明らかにして、条里地域のなかの条坪堺について試論を出した。また、地名調査においては、高田土居周辺のインターチェンジ予定地を中心に、失われていく通称地名を採取した。とくに、工場用地である「殿開」一帯に、中世にさかのぼる良田が存在していることが明らかになった。さらに、高野山文書の調査によって、南部荘に関する中世文書の写真版を発見し、その大半を翻刻した。また、棟札と石造物についても基礎的な調査を実施して、室町時代にさかのぼる惣掟を発見、全文を翻刻した。
以上のような調査によって、南部荘の開発が、南部川からの井堰灌漑部分(八丁田圃西側と「殿開」地区)、大井・古川水系による灌漑部分(八丁田圃東側と芝・吉田地区)とに区分され、高田土居は後者の開発と密接にかかわる施設の可能性が高いという結論を得た。
これからの課題は、未翻刻になっている中世帳簿について原本調査を行い、正確な刊本を作成・公開すること。その上で、帳簿に出現する地名を現地に当てはめるため、近世区有文書の再調査を実施し、通称地名についての聞き取り調査を徹底して行うことである。また、インターチェンジに絡んで多角的に行われている発掘調査についても情報を集約し、南部荘条里耕地の形成・拡大過程を歴史的に解明する観点から、批判的かつ総合的に検討していくものとする。

報告書

(3件)
  • 2001 研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (18件)

  • [文献書誌] 海津一朗: "鎌倉地頭三浦氏時代の紀伊国南部荘における検注について"和歌山大学紀州経済史文化史研究所紀要. 21号. 33-78 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津一朗: "南部荘故地における広域水田遺跡調査の成果"和歌山大学紀州経済史文化史研究所紀要. 20号. 1-17 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津一朗: "鈴木良一氏と日本中世史学"歴史学研究. 757号. 43-45 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津一朗: "南部荘の中世地名について"紀南・地名と風土研究会会報. 30号. 3-5 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津一朗編: "紀伊国南部荘と高田土居"和歌山中世荘園調査会. 158 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津一朗編(分担執筆): "きのくに荘園の世界 下巻"清文堂. 388 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] I. Kaizu: "Kinokuni Minabe-sho and Takada - doi fortress"Wakayama University. 158

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 海津一朗: "中世南部荘の歴史的景観と中世居館「高田土居」をめぐって"地方史研究. 279号. (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "中世南部荘故地の居館「高田土居」をめぐって"ヒストリア. 165号. (1999)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "南部荘故地における広域水田遺跡調査の成果"和歌山大学紀州経済史文化史研究所紀要. 20号. (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "中世南部荘の開発と集落"熊野路考古研究会会報. 19号. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "鎌倉地頭三浦氏時代の南部荘と検注について"和歌山大学紀州経済史文化史研究所紀要. 21号. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗(編): "中世探訪 紀伊国南部荘と高田土居-検注を拒否した人々-"和歌山大学教育学部海津研究室. 158 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "中世南部荘故地の歴史的景観と中世居館「高田土居」をめぐって"地方史研究. 49-3. 95-98 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "中世南部荘故地の居館「高田土居」をめぐって"ヒストリア. 165. 108-111 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "永仁の「紀州御合戦」考"『相剋の中世』東京堂出版. 53-77 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗: "その後の天野"和歌山地方史研究. 37. 64-66 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 海津一朗編: "紀伊国天野郷現地調査報告(二刷)"和歌山中世荘園調査会. 68 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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