研究課題/領域番号 |
11610367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
太田 敬子 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40221824)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | イスラーム化 / コプト教会 / 文化変容 / 東方キリスト教会 / イスラーム社会 / 宗教対立 / マイノリティ |
研究概要 |
本研究成果報告書は、3つの部分から成り立っている。第1は、「問題の所在・目的・成果」において、イスラーム化と社会変容、及びイスラーム社会における宗教的マイノリティ問題に関する理論的研究と方法論の設定を行い、それに続く文献研究の報告の基礎理論を確認した。当該研究課題に関しては、2つの方向から研究に取り組んだ。まず、「初期イスラーム時代の北アフリカにけるイスラームの拡大」では、アラブ・ムスリムの征服からアッバース朝時代までを対象とし、北アフリカ住民のイスラームへの改宗においていわゆる分派イスラームが大きな役割を果たしたことを検証した。さらに、それを背景として、北アフリカでは極めて早い時期からカリフ政権から自立化の動きが見られ、非主流派のイスラーム王朝が形成され、12世紀に至るまで、現在ムスリムの中では少数派となっているシーア派やハワーリジュ派が大きな勢力を維持していたことを検証した。「初期イスラーム時代におけるコプトームスリム関係とその変容」では、現在ではエジプト人口の内で一割程度にまで減少しているコプト社会の歴史的変容とマイノリティ化の過程を取り上げた。アラブ・ムスリムの征服以降、イスラーム政権が支配権を確立していく過程において、コプトに対する増税と徴税強化政策が繰り返され、それに対する抗租運動と民衆反乱を経て、コプト社会がしだいに弱体化し、コプト教会の統制力も弛緩していったことを文献学的に跡づけ、エジプトにおけるイスラーム化においては経済的要因が非常に大きな意味を有していたことを検証した。また、コプト社会理解のために、非常に複雑な様相を示す中東のキリスト教徒社会を正確に理解することが不可欠と考えたので、<参考>において中東のキリスト教諸教会の歴史を跡づけた。
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