研究課題/領域番号 |
11610372
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
冨谷 至 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (70127108)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 簡牘 / 紙 / 書写材料 / 律 / 令 / 晋律 / 晋令 / 泰始律令 / 周礼 / 戸籍 / 律令 / 晋泰始律令 / 楼蘭 |
研究概要 |
中国社会において、紙が出現するまでの書写材料は、木簡・竹簡であり、それは、簡牘と呼ばれる。紙がすでに前漢時代から存在していたことは、近年の考古資料が語るところであるが、それは包装紙であり、書写の材料としては、2世紀の蔡倫の発明にかかる。 ただ、簡牘から紙の移行は、段階的・漸次的であり、3・4世紀になっても簡牘は、依然として使用されていたのである。書写物と言えば、第一に書籍があがるが、それだけではなく、行政関係の文書・簿籍があり、量の上では、それが最も多い記録物であった。これらは、単に平面的な記録物ではなく、一定の書式をもち、文字情報以外の情報を盛り込んでおり、書写材料の移行が段階的であったことは、このことに起因する。 文書・簿籍が紙になったのは、4世紀から5世紀あたりと考えられるが、この紙への移行が制度上にあらわれたものとして令の出現があげられ、刑罰法典の律と行政法典の令はここではじめて誕生し、唐の律令へとつながっていく。
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