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オーストラリアにおけるイングリッシュ・アイデンティティ

研究課題

研究課題/領域番号 11610393
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 西洋史
研究機関大阪大学

研究代表者

藤川 隆男  大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (70199305)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードオーストラリア / アイデンティティ / イングリッシュ / ブリティシュ / アイリッシュ / 国民国家 / 移民 / 旅行 / 中国人移民 / ゴールドラッシュ / ヴィクトリア植民地 / アイルランド系移民 / ルイーザ・アン・メレディス / 聖パトリックの日 / マイノリティ / 19世紀
研究概要

3年間にわたる研究期間中、3回の渡航(のべ約4か月)によって収集したデータに基づき、オーストラリアにおけるイングリッシュ・アイデンティティを軸とする、ナショナル・アイデンティティの歴史的形成の問題を分析した。収集した史料が膨大であり、かなりの史料の分析が未達成であるが、現在のところの報告の概略を以下に述べる。
オーストラリアにおけるアイデンティティの問題は、オーストラリア史の主要なテーマの一つになっている。それは、多文化主義を標榜するオーストラリアにとって、ナショナル・アイデンティティと民族的アイデンティティの関係が、きわめて重要な問題となっているからである。従来、白豪主義政策を採用してきたオーストラリアにとって、イングリッシュ意識とそれが発展したブリティシュ意識は、ナショナル・アィデンティティの根幹を成していたおり、それは中産階級的な階級意識と深く結合したものであった。これに対し、アイルランド系のカトリックは主要な批判者であったが、反アジア意識や、帝国主義を共有していた。オーストラリア・ナショナリズムは、イギリス系の人々にとってはブリティシュ意識と重複しており、アイルランド系の人々にとっては、反イングリッシュ意識を表明するスペースを提供した。
2001年はオーストラリア連邦成立100周年であり、オーストラリアのアイデンティティに関する展示や史料の公開が大きく進展したので、2001年7月中旬から8月末まで再度史料の収集を行った。また、インターネットを通じて公開されるようになった、オーストラリア連邦形成に関する史料なども同時にすべて蓄積した。しかし、これらのデータはあまりに膨大なために、研究の分析に体系的に導入することはできなかった。今後は、このデータの分析をさらに進める予定である。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (14件)

  • [文献書誌] 藤川隆男: "ジェントルウーマン"ジェントルマンであること(刀水書房). 146-169 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤川隆男: "オーストラリアにおけるアイルランド系移民"移動と移民 岩波講座世界の歴史. 19. 87-108 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤川隆男: "最もイングリッシュなもの それは最も美しい"イギリスであること(刀水書房). 143-165 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤川隆男(山本真鳥編): "「オーストラリア史」『オセアニア史』"山川書店. 90 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takao Fujikawa: "Tosai Shobo"Gentlewoman. 146-169 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takao Fujikawa: "The Irish in Australia"Iwanami Shoten. 87-108 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takao Fujikawa: "The most English is most beautiful"Tosui Shobo. 143-165 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takao Fujikawa: "History of Australia"History of Oceania, Yamakawa Shoten. 90 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤川隆男: "ジェントルウーマン"ジェントルマンであること(刀水書房). 146-169 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 藤川隆男: "オーストラリアにおけるアイルランド系移民"移動と移民 岩波講座世界の歴史. 19. 87-108 (1999)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 藤川隆男: "最もイングリッシュなもの それは最も美しい"イギリスであること(刀水書房). 143-165 (1999)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 藤川隆男(山本真鳥編): "「オーストラリア史」『オセアニア史』"山川出版. 90 (2000)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 藤川隆男 他 共著: "「オーストラリアにおけるアイルランド系移民」 『移働と移民』"岩波書店. 22 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 藤川隆男 他 共著: "「最もイングリッシュなもの、それは最も美しい」 『イギリスであること』"刀水書房. 23 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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