研究課題/領域番号 |
11610405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
高橋 裕子 (藤田 裕子) 津田塾大学, 学芸学部, 助教授 (70226900)
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研究分担者 |
宮井 勢都子 東洋学園大学, 人文学部, 教授 (10200114)
大辻 千恵子 都留文科大学, 文学部, 教授 (90176941)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アメリカ家族 / 人種 / 文明 / アンダークラス / 黒人 / ジェンダー / 津田梅子 / アボリショニスト / 人種観 / 福祉国家 / 奴隷制 / 男性性 / アイデンティティ / 奴隷制廃止論 / 教育 / 奴隷制廃止運動 / 多文化主義 / 有色女性 / 貧困 / アリス・ベーコン / M・ケアリ・トマス / アメリカ合衆国 / 家族 / 労働 / 階級 / 社会史 |
研究概要 |
本研究は、ジェンダー概念を社会を規定する力関係(男女・人種・階級)を分析する一つの枠組みと捉え、これが19世紀から20世紀はじめのアメリカ合衆国社会の歴史的文脈の中でいかに編成されたのか明らかにすることを目的とした。その際に、ジェンダーの編成の場として家族・教育・労働に焦点をあてジェンダーがアメリカ独自の人種や階級といった要素と絡み合ってどのような構造の中で編成・強化されていったのかを分析することを試みた。ジェンダー視角を本研究の基盤に採用し、具体的には、これまで当然視されてきた、「男性性」「女性性」の自明性を根本から問い直し、ジェンダー構築の過程に見られるポリティックスが人種・階級の差異の意識化及びその強化に密接に関っていることを検討した。奴隷制や移民を内に抱えたアメリカの歴史的文脈の中においては、この関係性の視点というのはアメリカ社会の理解のために不可欠であり、今日のアメリカの諸問題を考察するうえでも肝要なアプローチと考えたからである。 高橋(研究代表者)は日米の接点を教育の文脈から捉え、とりわけ津田梅子とその周辺を上述した枠組みから捉えた。大辻は、貧困が益々ジェンダー化・人種化される歴史過程を1996年福祉改革に着目して分析した。宮井は、アボリショニストの身体管理の言説を通して人種とジェンダーがどのように立ち現れているか分析した。
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