研究課題/領域番号 |
11610417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 助教授 (20183577)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 窯業生産地 / 須恵器生産 / 消長 / 地方官衙 / 郡界 / 地域社会 / 一郡一窯型 / 広域型 / 集約型 / 8世紀中葉の画期 / 郡レベル・国レベル / 氏族制と官僚制 / 二重構造 / 官衙遺跡の推移 / 9世紀の画期 / 古代寺院の展開 / 集落遺跡の動向 / 大開発の時代 / 陶邑窯跡群の消滅 / 生産遺跡の消長と地方制度 / 窯跡研究会 / 窯跡の集成 / 群ごとの消長 / 官衙の移転 / 古代寺院の成立 / 寺院の消長 |
研究概要 |
本研究は、厖大な資料の蓄積をみている窯業生産地について、それぞれの時期を明らかにすることから、その消長を把握し、その全国的な動向から地方制度や地方支配の変化を探ろうとすることを目的とする。そのために、まず各遺跡のデータを集積し、土器編年にもとついて年代決定をおこなった。そして、古代の郡との関係を探るために、まず郡の境界について、近世〜近代の地図と『延喜式』や『和名抄』を手がかりとして復原をおこない、その領域ごとに須恵器生産地の推移を把握できるようにした。 研究成果報告書では、ますこの基礎的な作業の成果として1章を設け、須恵器生産地の動向を全国的な規模で比較できるようにしている。 次に、窯業生産地の推移と地方制度の関係をより詳しく検討するため、地方官衙や地方寺院の消長についでもあわせて検討をおこなった。それらを総合することにより地域社会の変容を捉えようとしたのが、研究成果報告書のII章である。 さらに、生産地の動向の背景にあるものとして、その生産者の性格についても検討をおこなっている。そのために、生産地の展開過程について、郡の中心施設、あるいは式内社の位置も視野に入れて考察することによって、生産の管掌者や従事者について推測をおこなった。この結果については、研究成果報告書のIII章に盛り込んでいる。 以上の通り、本研究の中心的課題である須恵器生産地の消長をもとに、他の地方支配に関わる施設の動向との比較を通して、地域社会の推移を探ることをおこなった。これは厖大な考古資料を読み解き、そこから歴史研究に寄与するための方法を確立するためのステップになるものと考える。
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