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中世文芸諸作品の語彙計量の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610439
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 国語学
研究機関武蔵大学

研究代表者

石井 久雄  武蔵大学, 人文学部, 教授 (70124188)

研究分担者 中野 洋  国立国語研究所, 日本語教育センター, センター長 (40000426)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード語彙 / 類似度 / 古典対照語い表 / たまきはる / とはずがたり / 竹むきが記 / 日本中世文芸 / 平家物語 / 日本語語彙 / 語彙計量 / 中世文芸 / 計量 / 『古典対照語い表』
研究概要

二つの文章があるときに,その間が近いか遠いか,その距離を,文章に用いられている語彙を通して測定しようとする。もって,文章の特徴を語彙からとらえようとする。文章を古典文芸作品に限定してその問題を討究するのが,研究の目的である。
二つの作品の語彙の距離を測定することになり,そのためにいくつかの計算方法が提案されてきた。それを紹介・検討する。この研究で特に検討するのは,宮島達夫の類似度である。一一の見出し語について2作品の使用率を見て大きくないほうを選び,見出し語すべてについてそれを累積する数値である。この類似度は作品の語彙全体についてのものであるが,その数値が何によってもたらされているか,本研究で探る。語種・品詞・頻出といった観点から,あるいは無作為に,語彙の一部を取り出し,それについて類似度を計算する。類似は,多様な部分部分に相似的に存在していて,その集積として全体の類似度が現れる,ということを指摘することができる。
類似度は,古代文芸作品を対象として基礎づけられた。その例えば現代語への応用もあるが,本研究では,中世文芸作品,特に日記「たまきはる」「とはずがたり」「竹むきが記」および随筆「方丈記」「徒然草」について展開することをこころみる。古代文芸作品との類似度,あるいは中世文芸作品間での類似度を計算すると,中世と古代とは全体的に渾然としていることが知られる。
中世文芸は,少なくとも日記・随筆については,語彙の類似の観点から捉えると,古代の延長上で十分に特徴づけられるということである。
中世語彙と古代語彙とを扱う上では,本動詞の補助化など,容易には調整し難い問題が控えている。今後,その解決を図らなければならない。

報告書

(3件)
  • 2001 研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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