研究課題/領域番号 |
11610488
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
八木 孝夫 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70119527)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 焦点 / 作用域 / 否定対極表現 / 意味解釈 / LF / 動的文法理論 / "even" / "only" / 動的文法 / 概念構造 / c統御 |
研究概要 |
本研究の主な結論は以下の通りである。 1.evenへの作用域付与は必要である。焦点化辞をそのままの位置で解釈する理論は誤りである。 2.否定対極表現としてのevenは存在しない。 3.焦点化辞そして恐らく数量詞への作用域付与の主たる役割をになうのは、統語規則ではなく意味解釈規則であるとした方がよい。統語構造上隠れた命題が「だけ」の作用域を提供する現象は、この説にとって証拠となる。 4.「さえ」の作用域は、それを含む最小の時制文を越えない。 5.evenおよびonlyは、PPおよびNPの中に自由に現れることができない。実例の観察から、この制約には多くの要因が働いていることが分かる。動的文法理論の見方によれば、この制約は主に阻止(blocking)の現象であり、それは、言語習得の初期段階で助動詞位置と焦点化辞の間に強い結びつきができることにより生じると考えることができる。
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