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LFの内と外-最新ミニマリスト・プログラム研究

研究課題

研究課題/領域番号 11610490
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 英語・英米文学
研究機関津田塾大学

研究代表者

池内 正幸  津田塾大学, 学芸学部・英文学科, 教授 (20105381)

研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードミニマリスト・プログラム / 併合 / C統御 / 創発 / 叙述 / 外的システム / 上位関係 / c統御
研究概要

ミニマリスト・プログラム(minimalist program)に拠る文法理論では構造の構築は基本的には併合(Merge)(および、一致(Agree)、移動(Move))によって行われる。問題のc統御(c-command)の関係は併合によって直接もたらされることはない。c統御の関係は、関係の合成(composition)によって与えられる。つまり、姉妹(包含)(sister(contain))によっていわば二次的に与えられるのである。これは、複雑系の理論でいえば、c統御の関係はnarrow syntaxにおいて創発(emerge)したということができる。c統御の関係がnarrow syntaxにおいて構築・定義されるといっても、以上のような意味において構築されると考えることができる。換言すると、併合はc統御の関係構築を意図して構造を創るわけではないのである。そこに、c統御はnarrow syntaxにおいて定義されるにもかかわらずnarrow syntaxではほとんど使われない理由があると思われる。意図して創られた関係ではない、つまり、創発した構造関係であるから必要でなければ使わねばならないということはないということである。
次に、言語とその外的システムとの関係の1例として、LF、叙述理論と、認知・思考システムとの関係について考察し、次のような(暫定的)結論を得た。narrow syntaxによりLFが形成され、それに叙述解釈が施され叙述に関する意味表示が生成される。最も基本的な叙述の「意味」は、一般的な概念を主語に適用するというものである。これに対応する外側の認知・思考システムにおける要素は、「概念間の上位・下位関係」である。この上位関係の発達が言語における叙述を可能にする。例えば、「犬」と「動物」の間の上位関係が、"A dog is an animal."という叙述文を可能にする。

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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