研究課題/領域番号 |
11610511
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 埼玉女子短期大学 |
研究代表者 |
宮澤 眞一 埼玉女子短期大学, 国際コミュニケーション学科, 教授 (80109727)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | アーネスト・サトウ / 自筆日記 / 英国公文書館 / 英国外交文書 / 幕末維新史 / トランスクリプト / 日英文化交流 / 薩英関係史 |
研究概要 |
平成11年度から平成13年度の三年継続の本研究計画が認可されたとき、サトウ自筆日記の日本滞在に係わる三つの時期(1862-1869;1870-1884;1895-1900;1906)のなかでも、前半部分(1862-1884)に集中することが、私の当面する研究の必要性と、力量の及び範囲と考えていた。実際に三年間という長い呼吸の歳月の進行とともに、研究意欲は膨らむ一方の勢いとなった。結果的に三年間の継続研究の研究実績は、アトウ自筆日記全39冊の解読・活字化を達成して、66年に及んだサトウ日記執筆の全体像を把握できたことである。その成果を纏めるのに更に一年を要したが、2003年3月には研究成果報告書において、幾つかの事項に関して詳細に報告した。 第一の事項は、上記全体像に係わる点である。「表1:サトウ日記の自筆原稿(manuscripts)と転写原稿(transcriptions)の概算」(上記報告書p.18)を纏めあげることによって、サトウ日記の総体を眺望する内外で初めての資料となった。具体的な一例を挙げるなら、当初計画の自筆日記分(1862-1884)は、約2537頁となり、全39冊分の総頁数が約9373頁であるのだから、当初計画の約3.7倍の基礎作業を完了したことになり、A4版30行の転写原稿は、約6457枚の総枚数を数えることが一目して分かる。第2報では全自筆日記資料の書誌的纏め方について、を表2に言及しつつ、極めて簡略化した「記入日リスト」の形にした今回のを述べてある。 今後の研究実績の予定されている発表について、最後にひとこと触れておきたい。本研究の中核となる仕事は、解読し活字化した転写テキストを書物として発表することにある。本年度は幕末維新(1861-1869)を出版し、向こう5年間に全20巻で逐次出版することで出版社と協議中である。また、来年度には新書版で「アーネスト・サトウの日記」を出版して、本研究の実績報告の内容を一般読者に向けて公表することになっている。
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