研究概要 |
0.リーダープリンタによる写本テクスト読み取りと複写作業の継続:昨年度入手したマイクロフィルムをリーダープリンタで読み取り,新たに導入したプリンタにより複写作業を行った。1.マイクロフィルムスキャナーによる写本テクスト読み取りとデジタルファイルのデータベース化:ドイツ・ラテン中世博物誌写本のマイクロフィルムをフィルムスキャナーを利用してデジタルイメージファイル化し,研究室のPCに記録保存しデータベース化する作業を行った。2.TUSTEP, UNIXプログラム及びナイサス・ライターに基づくテクスト・コンコーダンスの完成:>Physiologus<写本テクストの電子テクスト化を完成させ,これらの電子テクストのコンコーダンスをTUSTEP, UNIXプログラム,ナイサス・ライターに基づき作成した。TUSTEPに関し,Tubingen大学Ott教授から助言を受けた。ナイサス・ライターのインデクス作成機能に基づき>Physiologus<写本テクストの語彙頻度コンコーダンスを作成した。3.ドイツ・ラテン中世博物誌の主要写本データの比較分析:ドイツ中世博物誌の主要写本マイクロフィルムからデジタルファイル化されたデータベースに基づき,TUSTEP, UNIXプログラムを用いて各写本間に現れる個々の異同比較分析を行い,各写本の特徴と差異を精密に記述分析した。4.ドイツ・ラテン中世博物誌の主要写本所蔵図書館における写本調査分析:当該写本を所蔵するウィーン国立図書館を訪問し,所蔵写本の文献学的・古文書学的調査分析を行った。5.研究成果に基づく論文執筆と中世ドイツ語・中世ラテン語「博物誌」の史的原典批判版の校訂・編纂作業:当該研究を修正・強化した後,当該研究の成果に基づく論文を執筆した。>Physiologus<写本テクストの史的原典批判版の校訂・編纂及び翻訳・注釈作業を継続した。
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