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法学教育における法史学の存在価値―わが国における法史学の成立と展開との関連で―

研究課題

研究課題/領域番号 11620015
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎法学
研究機関同志社大学

研究代表者

岩野 英夫  同志社大学, 法学部, 教授 (10066300)

研究期間 (年度) 1999 – 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2001年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード法学教育改革 / ロースクール / 法制史教育 / 法史学の歩み / 法史学の存在価値 / 栗生武夫(くりう たけお) / ワイマール期法学教育改革 / 法学教育革命 / ワイマール期法学教育革命 / 栗生,武夫(くりう,たけお) / 法学教育 / 法における歴史 / 栗生武夫(くりう・たけお) / 基礎法学の役割
研究概要

ロースクールの設置が現実化するなど法学教育の在り方が大きく変わろうとする状況の中で、法制史教育はその存在価値をいかに示すことができるのか。研究計画はこの観点のもとに立てられた。計画の中心は、今は亡き過去のあるいは現在活躍中の優れた法史学者の研究・教育活動を振り返ることで、法制史教育の意義を明らかにすることであった。過去の法史学者として取り上げたのは栗生武夫である。西洋法制史のみを専門分野としたわが国最初の法史学者である。栗生は、法制史教育は「法規史」でなければならないという提案をする。この提案のきっかけは、ワイマール時代のドイツに留学し、激流のように進行する法学教育改革とその改革の中で繰り出される厳しい法制史教育批判の実際を見聞したことであった。本研究で、栗生武夫のいう「法規史」とは何か、ワイマール時代の法学教育改革と法制史教育批判の実際はどのようなものであったのかを明らかにできた。現在活躍中の法史学者についてはインタビューをし、それを活字にした。大竹秀男神戸大学名誉教授の分はすでに印刷され発表された。未発表ではあるが原稿が完成しているものとして、井ケ田良治同志社大学名誉教授の分がある。現在編集中のものは、故・熊谷開作大阪大学名誉教授の学問について4人の門下生にインタビューしたものがある。法制史教育は法学教育を一つにまとめあげる精神的紐帯であること、教育で大切なことは事実の伝達ではなく「体系と方法」を教授することである、というのがこれらの作業から引き出すことができた最重要な結論である。他の成果としては、日本学術会議のシンポジウム「変動する法学教育と基礎法学の課題」(1999年12月18日、関西大学)で報告ができたことや、1987年に公表した年表「わが国における法史学の歩み(1873-1945)」の修正版を作成できたことである。

報告書

(4件)
  • 2001 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

研究成果

(12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 岩野英夫: "栗生武夫の「法制史」観について-大正の初めから昭和5年頃までの時代を中心にして-"阪大法学. 49巻3・4号. 501-526 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩野英夫: "法における歴史と現代の法学教育"法律時報. 72巻4号. 8-11 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩野英夫: "ワイマール期法学教育改革と法史学-栗生武夫の体験を追体験する-"同志社法学. 52巻6号. 82-148 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩野英夫: "聞き書き・わが国における法史学の歩み(1)-大竹秀男先生にお聞きする-"同志社法学. 53巻1号. 304-348 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideo Iwano: "The philosophy of Takeo Kuriu about education of legal history"Osaka Law Review. 49-3. 501-526 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideo Iwano: "Legal education in our time and the role of education of legal history"Houritsu Jihou. 72-4. 8-11 (2000)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideo Iwano: "Reform of legal education in the Weimar Republic and legal history"The Doshisha Law Review. 52-6. 82-148 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hideo Iwano: "Interviews with Legal Historians in Japan (first of a series) : Prof. Hideo Otake"The Doshisha Law Review. 53-1. 304-348 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2001 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 岩野英夫: "ワイマール期法学教育改革と法史学-栗生武夫の体験を追体験する-"同志社法学. 52巻6号. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 岩野英夫: "聞き書き・わが国における法史学の歩み-大竹秀男先生にお聞きする-"同志社法学. 53巻1号. (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 岩野英夫: "栗生武夫の「法制史」観について-大正の初めから昭和5年頃までの時代を中心にして-"阪大法学. 49巻3・4号. 205-230 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 岩野英夫: "法における歴史と現代の法学教育"法律時報. 72巻4号. 132-135 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1999-03-31   更新日: 2016-04-21  

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