日本版資本市場法制モデルの構築

• 研究課題/領域番号: 11620050
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 民事法学
• 研究機関: 早稲田大学
• 研究代表者: 上村 達男 早稲田大学, 法学部, 教授 (80112556)
• 研究期間 (年度): 1999 – 2001
• 研究課題ステータス: 完了 (2001年度)
• 配分額: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円); 2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円); 2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円); 1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
• キーワード: 証券取引法 / 金融サービス法 / 金融法 / 日本版ビッグバン / 資本市場法制 / 株式会社法 / 資本市場改革 / 証券市場 / 金融システム改革 / 公開会社法 / 資本市場 / 集団投資スキーム / 公開株式会社 / 有価証券 / 金融の証券化 / 金融ビックバン / 会社型投資信託

研究概要

バブル崩壊後、日本の資本市場法制は、従来の行政優位の護送船団型規制から、社会メカニズムを生かすためのルール型、司法型規制へと大きな転換をとげた。日本版ビッグバン構想はこうした転換を具体化させるためのものであり、1998年の金融システム改革法はその大きな一歩であった。しかし、この改革に続くべき制度改革は一頓座しており、不良債権問題等の対応に追われる日々が続いている。こうした状況にあって、本研究は将来必ず必要とされることが予想される、業者横断的な包括資本市場法制モデルを構築しようとする研究である。日本でも英国の1986年金融サービス法をモデルとした日本版金融サービス法構想が掲げられた時期があったが、英国の2000年金融サービス市場法をモデルとした最新構想を常に検討しておく必要がある。本研究は現行証券取引法の基本概念、体系の根本から、一切を見直し、全く新しい横断的包括的資本市場法制モデルの構築を目指してきた。この三年間の研究の成果は各所において公表しており、今後はさらに具体的な立法提言にまで高めたいと考えている。

研究成果

• [雑誌論文] 資本市場制度改革 (2003)
  • 著者名/発表者名: 上村達男
  • 雑誌名: ジュリスト 1240号 ページ: 8-14
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] Capital Market Law System Reform (2003)
  • 著者名/発表者名: TATSUO UEMURA
  • 雑誌名: Jurist vol.1240 ページ: 8-14
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] 市場法からみた金融システム改革 (2002)
  • 著者名/発表者名: 上村達男
  • 雑誌名: 商事法務 1637号
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] 資本市場法制再構築の視点 (2002)
  • 著者名/発表者名: 上村達男
  • 雑誌名: 平成13年度資産流動化と投資家保護に関する調査報告書(日本資産流動化研) 第二分冊 ページ: 9-28
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] 投資一任会社による議決権行使 (2002)
  • 著者名/発表者名: 上村達男
  • 雑誌名: 商事法務 1631号
  • NAID: 40001774354
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] 証券取引所・金融先物取引所の組織変更等 (2002)
  • 著者名/発表者名: 上村達男
  • 雑誌名: ジュリスト増刊新しい金融システムと法
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] Financial System Reform Viewing from Market Law (2002)
  • 著者名/発表者名: TATSUO UEMURA
  • 雑誌名: Syojihomu vol.1637
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] The Perspective of Reconstructing Capital Market Law System (2002)
  • 著者名/発表者名: TATSUO UEMURA
  • 雑誌名: Report on Securitization and Investor Protection 2001, Japan Securitization Institution volume 2 ページ: 9-28
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] Exercise of Voting Rights by Investment Discretion (2002)
  • 著者名/発表者名: TATSUO UEMURA
  • 雑誌名: Syojihomu vol.1631
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] Organization Changes of Securities Exchange and Financial Futures Exchange (2002)
  • 著者名/発表者名: TATSUO UEMURA
  • 雑誌名: New Financial System Law(Jurist, extra edit.)
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [雑誌論文] <連載>新体系・証券取引法<1～17> (2000)
  • 著者名/発表者名: 上村達男
  • 雑誌名: 企業会計53巻4号以下
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [雑誌論文] <Series>New System-Securities Exchange Act 1-17
  • 著者名/発表者名: TATSUO UEMURA
  • 雑誌名: Accounting vol.53, no.4 ページ: 2000-2003
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [図書] 会社法改革-公開株式会社法の構想- (2002)
  • 著者名/発表者名: 上村達男
  • 総ページ数: 295
  • 出版者: 岩波書店
  • 説明: 「研究成果報告書概要(和文)」より
• [図書] Corporate Law Reform-the Concept of Public Company Law- (2002)
  • 著者名/発表者名: TATSUO UEMURA
  • 総ページ数: 295
  • 出版者: Iwanami Syoten
  • 説明: 「研究成果報告書概要(欧文)」より
• [文献書誌] 上村達男: "連載 新体系・証券取引法(第一回〜第十回)"企業会計. 53巻4号〜54巻2号. (2001)
• [文献書誌] 上村達男: "資本市場のルールと市場監視機構のあり方について"東証取引参加者協会レポート. 5巻4号. 5-13 (2001)
• [文献書誌] 上村達男: "改訂コーポレートガバナンス原則の特徴"商事法務. 1612号. 4-7 (2001)
• [文献書誌] 上村達男: "取締役が対会社責任を負う場合における損害賠償の範囲"商事法務. 1600号. 4-18 (2001)
• [文献書誌] 上村達男: "投資顧問業者の注意義務研究会報告書の意義"旬刊金融法務事情. 1625号. 17-20 (2001)
• [文献書誌] 上村達男: "会社法平成大改正の意義と概要"財経詳報. 2291号. 5-8 (2002)
• [文献書誌] 上村達男: "公開株式会社法の構想について(上・中・下)"商事法務. 1559・1560・1563号. 28 (2000)
• [文献書誌] 上村達男: "資本市場に適合的な株式会社法制を目指して(上・下)"月刊 資本市場. 177〜178号. 20 (2000)
• [文献書誌] 上村達男: "会社区分立法のあり方"商事法務. 1569号. (2000)
• [文献書誌] 上村達男: "証券取引所・金融先物取引所の組織変更"ジュリスト 別冊 金融システムと法. 53-60 (2000)
• [文献書誌] 上村達男: "持合株式を一挙に消却し個人中心のガバナンス構築を"金融財政事情. 2446号. 16-19 (2001)
• [文献書誌] 上村達男: "集団投資スキ-ム"ジュリスト. 1162号. 67-73 (1999)
• [文献書誌] 上村達男: "金融サ-ビス法のあるべき姿一目指せ日本日双「包括資本市場法」"金融ビジネス. 177号. 38-41 (2000)
• [文献書誌] 上村達男: "包括資本市場法制構築のための覚書"加藤・柿崎両先生古稀記念「社団と証券の法理」. 233-258 (1999)
• [文献書誌] 上村達男: "集団投資スキ-ムと金融サ-ビス法"金融審議会第一部会集団投資スキ-ムWG報告書. 48-65 (1999)