研究課題/領域番号 |
11620082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
畑仁 小笛流 (フェルドマン オフェル / フィルドマン オフェル) 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50208906)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 政治的言語 / 政治的メタファー / 永田町常識 / 政治的アピール / 政治的シンボル / 政治的スローガン / マスコミュニケーション / 国会議員 |
研究概要 |
本研究は、言葉における政治的なメッセージの内容や特徴、政治的レトリック,演説におけるシンボルやメタファーなどの日本における使われ方が、いかに大衆の情感に訴えているかを調べ、分析し、さらに欧米諸国との国際比較を行って類似点や相違点の比較を試みている。 具体的には、日本の政治家の言葉遺いの特徴をつかむため、全国紙や週刊誌、専門誌などのマスコミを材料として、政治家のインタビュー記事や演説(首相の所信表明演説)などの内容分析を行った。そこでどういった言葉やシンボル,メタファーなどが頻繁に用いられるを検索し、その役割について考察した。さらにマスコミの記事に使われる言葉、レトリックなど対しても同様の分析、考察を行い、政治的『現実』の構築について総合的な検証を行った。また、政治家(特に国会議員)や秘書に対しても、頻繁に個人的なインタビューを行い、彼らが有権者や同僚議員、官僚、記者など相手によってどのように言葉を使い分けるか、またシンボル、メタファーがメッセージの中でどのように使われているか調査した。 本研究の成果として、日本の政治的現実は、新聞記事や社説などのはっきりした話術、加えて政治家やメディアの用いるメタファーやシンボルの両方によって形成されていることがわかった。政治文化や状況、また聞き手の数と質などが、政治家の使うシンボルやメタファーに影響を与えることも多い。さらに本研究では、政治家と大衆の間におけるコミュニケーションのプロセスや性質の組み合わせは社会制度にとって重要な要因であり、そのコミュニケーションにはマスコミも一役かっている、ということがわかった。
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