研究課題/領域番号 |
11630007
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
黒田 達朗 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (00183319)
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研究分担者 |
西山 慶彦 名古屋大学, 環境学研究科, 助教授 (30283378)
八木 匡 同志社大学, 経済学部, 教授 (60200474)
KURODA Tatsuaki NAGOYA UNIVERSITY, GRADUATE SCHOOL OF ENVIRONMENTAL STUDIES, PROFESSOR (00183319)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 最適土地利用 / 都市交通 / 通勤交通 / パーク・アンド・ライド |
研究概要 |
地球環境問題の観点からも運輸・交通部門の消費エネルギーの削減は喫緊の課題である。都市内の交通におけるエネルギー削減については、混雑を始めとする種々の外部性の削減も併せて、混雑税、都心部の軽量路面電車の復活・活用やトランジットモール化、自家用車の乗り合い制度などが提案されてきた。中でも旧来から主張されているものに、「パーク・アンド・ライド」システムがある。このシステムは通勤者が各住宅から近隣の鉄道駅に自家用車を駐車し、そこから都心の業務地区までは鉄道によって通勤することにより、自家用車の利用を減らしかつ都心部の交通混雑を減らそうというものであり、わが国でも郊外の駅周辺に駐車場を整備するなどのモデル事業が実施されてきている。 そこで、本研究では、「パーク・アンド・ライド」を念頭に、CBD(業務用地)と住宅用地からなる単一中心型の線形都市において、自家用車と鉄道など異なる特性を持つ複数交通モードの利用可能性を仮定し、モード間における空間的配分も考慮した都市の最適土地利用を検討している。具体的には、前者が比較的大きな限界費用を有するのに対し、後者は比較的多大な固定費用を要する交通モードであることを強調するとともに,各通勤者は自宅からCBDまで直接自動車で通勤を行うか、「パーク・アンド・ライド」によって鉄道を利用するかを選択するモデルを構築し、理論的な最適土地利用配分とその達成のために必要となる公的鍛である課税、料金制度のあり方を解明した。この結果、ある条件の下では、独占的鉄道会社の価格付けは都市規模に依存しないこと、独占的競争下においては都市規模に応じて均衡価格は都市規模に応じて減少することなどを明らかにした。
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