研究課題/領域番号 |
11630042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策(含経済事情)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡本 由美子 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00273805)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 生産性 / 取引きシステム / 自動車産業 / 直接投資 / 日本の自動車産業組織 / ASEAN経済 / 台湾の自動車産業 |
研究概要 |
本研究より、以下のことが明らかとなった。第1に、日本の自動車産業の強みの源泉の1つは、少なくとも、これまでは、国際競争力のある部品産業の存在と日本独特の取引関係にあったと考えられるが、自動車産業では、必ずしも、その技術ならびに産業システムの空間を越えた移転が容易ではないことが明らかとなった。 第2に、時間を越えて、日本国内の中でも日本型モデルが永久に存続可能かどうかは不確かであることも明らかとなった。それは、優良な企業ほど海外に進出する傾向があり、また、グローバル化時代を迎え、従来の企業間関係も徐々に変化しているからである。したがって、日本の部品産業の発展の経験から学ぶことは多い反面、日本型モデルの移転に関しては、その国の状況を考慮する必要が多いにあることがわかった。 第3に、とはいうものの、ASEAN、特に、マレーシアとインドネシアでは、部品産業が依然、非常に未発達な状況であり、自動車産業の発展には、日本をはじめとした外資系企業の役割が大きいであろうということがあきらかとなった。また、中でも、自動車メーカーと部品企業との協調関係が重んじられる日本型発展モデルは、ASEANの部品産業においては、きわめて、有効であろうと考えられる。
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