研究課題/領域番号 |
11630079
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
杉原 薫 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (60117950)
|
研究分担者 |
池本 幸生 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (20222911)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 所得分配 / ジニ係数 / タイル指数 / アジア経済史 / 世界経済史 / 地域間格差 |
研究概要 |
杉原は、2000年6月にボストンで開催されたWorld History Associationの年次大会と8月にオスロで開かれた国際歴史学会議で、成果を報告した。また、夏にロンドン大学で、所得分布の専門家や、アジア経済論を専攻する関連研究者と議論し、"The East Asian Path of Economic Development:A Long-term Perspective"と題するディスカッション・ペーパーを発表した。オスロでの報告は別途に刊行される予定である。さらに、日本語で世界の所得格差について啓蒙的な文章を書き、研究成果の還元を図った(11.研究発表参照)。今後は、池本論文(後述)の成果にもとづき、さらに詳しい歴史解釈を試みるつもりである。 池本は、マディソン教授の関連データを入力し、1820-1990年におけるジニ係数の変化を計算し、歴史的趨勢をいくつかの時期にわけて考察した。ジニ係数、タイル指数の意味を議論する中で、どのようにして東アジアの高度成長が、域内の格差を一時的に拡大しつつも、結果的に世界の所得格差の縮小に貢献したかを、歴史的に明らかにしようとした。両名は密接な接触をもち、180年にわたる長期的な変化の意義と、戦後の急激な変化とを整合的に理解しようと努めた。池本の暫定稿は、成果報告書に収められる。この論文を改善して、公表するのが今後の課題である。
|