研究課題/領域番号 |
11630102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
村山 嘉彦 立命館大学, 経営学部, 教授 (60298718)
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研究分担者 |
服部 泰彦 立命館大学, 経営学部, 教授 (70180908)
荒川 宜三 立命館アジア太平洋大学, マネジメント学部, 教授 (10278476)
松村 勝弘 立命館大学, 経営学部, 教授 (40066733)
澤辺 紀生 九州大学, 経済学部, 助教授 (80278481)
向 寿一 (向 壽一) 立命館大学, 経営学部, 教授 (40127147)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 金融システム / バブルの崩壊 / 金融ビッグバン / 預金保険制度 / 金融行政 / コーポレート・ガバナンス / メインバンク / 制度的補完関係 / 金融イノベーション / 投資戦略 / 多国籍銀行 / 保険 / 金融再編 / ディスクロージャー / メガバンク / 総合金融機関 / リスク管理 |
研究概要 |
90年代に入ってバブルが崩壊し、株価・地価の下落とともに、金融機関の経営破綻が多発し、金融危機に伴う金融システムの不安定性が大きな問題になってきた。こうした金融危機に対して、その場しのぎの短期的な目的ではあったが、金融危機対策が実施されてきた。この短期的目的とその長期的影響の関係を、制度的補完性の観点から検討するのが、本研究のひとつの独自性である。 また、1997年以降、金融ビッグバンが5年間の期限付きで実施され、日本の金融システムそのものを根本的に変革する必要性が生じてきたが、先行する歴史的研究の多くは、こうした金融システムの改革・変革に関する制度的補完関係を明示的に意識して行なってきたわけではない。その結果として、制度的補完関係の維持可能性(sustainability)、および維持可能性を左右する諸条件について十分な検討がなされてきたとは言い難い。 以上が、本研究の独自性をなすものである。こうした当初の目的が、2年間の研究期間のなかで、研究成果として十分なものを刊行できたとは言い切れない。しかし、金融ビッグバンで目指された新しい金融システムへの移行がどの程度達成されたか、現時点はこの移行過程においてどのような段階にあるのか、新しい金融システムのあり方(預金保険制度との関連で)の提案、産業の国際化に伴う邦銀のファイナンス体制のあり方などに関して、金融システムを構成する預金保険制度、金融行政、コーポレート・ガバナンス制度、メインバンク・システムといった制度的補完関係の維持可能性を意識的に追求しながら、研究成果を発表できたと考えている。 今後、以上の研究目的にしたがって、日本における金融システムの変革を、制度補完的関係の維持可能性という観点から体系的に研究することをさらに追求していきたい。
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